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もはや週末の過ごし方の定番と化している、我が家の地域祭り巡り。7月20日はロンドン南部のサリー州、チップステッド Chipstead という町のお祭り、Chipstead Village Flower Show & Fair に行って来ました。
まさかこんなところで出逢えるとは⁉︎
時は世界最古のテニス大会、ウィンブルドン選手権が終わり、まだ余韻が残る頃。近くに住みながら、今年も想定通り足を運ばなかった我が家。観戦は出来なくとも、あの噂のウィンブルドン名物「ストロベリー&クリーム」なるものを一目見たい!と常々想いを馳せて早や丸2年。気持ちばかりが焦っていたところ、なんと考えもしなかったこちらのフェアでその姿を発見!
本場の会場では一皿2.25ポンド(約387円)で売られているというので、こちらは4.5ポンド(約675円)と約2倍のお値段ですが、そんな相場も知らなかったので看板を見つけた時にはただただ興奮。見たところ、普通の苺が盛られているだけのようで、クリームはホイップのものが元々かかっていて店員さんから手渡されるのかと想像していただけに、支払い後どうすればいいのかわからず内心ドキドキしていました。
すると、クリームはどうやら普通のホイップされていないクリーム!で、それをお好みで砂糖と一緒に自分で好きなだけかける方式のようででした。初めてこの名物を知ったのはイギリスの児童館、プレイグループ(関連記事)で、その時はホイップクリームでした。それ以来、私の頭の中ではクリーム=ホイップと出来上がってしまい、普通のサラッサラな生クリームだった事にも衝撃でした。ただ、やはりバージョンは色々あるようで、本場ウィンブルドン会場ではソフトクリームをのっけた物もあるので、クリーム系なら何でもアリなのではないでしょうか。
他のお店でプラスチックのカップにスライスしたリンゴやキュウリ、ミントの葉などが入れられた物にやけに行列が出来ているなぁ、と不思議に思っていたのですが、帰宅してから気付きました。これはもう一つのウィンブルドン名物、ピムス (Pimm's) というカクテルで、その名の通りピムスというリキュールをレモネードで割ったものらしいです。こちらは飲み損ねたので、次回は是非テニス会場で体験したいものです。
多彩なブースとアクティビティ
こちらのお祭り、ウィンブルドン関連が珍しいだけでなく、ランニングイベントを兼ねていたりクラシックカーの展示、地元合唱団によるコーラス、移動式遊園地、フェイスペインティング、ロバ乗り、人形劇といった子供向けエンタテーメントも充実しており、盛り沢山の内容となっています。
さすがイギリス、野外のお祭りでもわざわざ陶器で出してくれる紅茶やスコーン、数々のケーキが食べられる大きなティーコーナーがあったり、運営ボランティアによる夏の定番、バーベキューでハンバーガーやホットドッグが出ていたり、アイスクリームの屋台と、「これぞイギリスの夏」というイギリスらしさを感じるお祭りでした。
大きなテント会場では、フラワーショーというだけあり、地元のフラワー倶楽部生による作品やケーキや野菜、キルティングなど、おそらくカルチャースクールか何かの?生徒による作品が所狭しと並んで鑑賞出来るようになっています。
祭り会場は個人宅!︎
中心には椅子で土俵のように丸く囲んだリングというステージがあり、この中で体操のショーや地元の男性舞踊チームによる踊りが舞われたり、ランニングの表彰式が行われたりしました。
更にその奥には何やらお屋敷風の家 Elmore が建っており、その裏側に周るとそこは別の会場になっていました。冒頭のストロベリーやフェイスペインティング、ロバ乗り、人形劇などはこちらの会場にあります。地元バンドによるジャズ演奏をBGMに、目の前に拡がる広大なサリー高原を眺めるのはとても穏やかで気持ちが良かったです。
さて、これら全てを収容しているこちらの祭り会場、なんと Wates 御夫妻による個人の所有物でした!微妙に生活感が少しはあるお屋敷を見て、ひょっとして、とは思っていましたが・・つまり、背の高い生垣で囲われた会場の入り口から様々なブースや屋台、大型テントが立ち並ぶ中央リングまでが「前庭」で、エルモア屋敷を通り抜け目前に広がる雄大なサリー高原を見渡せる方が個人宅の「裏庭」ということだったのです!
資産家の優雅な生活を感じながら、シメの子供対抗綱引きをしっかりさせ、一般家庭の我が家へと帰路に着きました。
Chipstead Village Flower Show & Fair住所:Elmore, Chipstead, Surrey, CR5 3SB最寄駅:鉄道 Chipstead 駅URL: https://chipsteadflowershow.co.uk/