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雨が降った後で土がぬかるんでいる
照りつける太陽の下で歩き続ける自信がない
なんかだるい
でも最高の景色が見たい
そんな都合のいいことを言うなんてダメですよ・・・なんてことはないのです。
それを実現させてくれるのは、スイスが誇るものの一つ、公共交通機関。
辺鄙なところにも路線が続くだけでなく、田舎の山の絶壁に張り付いたようなエレベーターがあったり、山の急斜面をもろともせずにぐんぐん走るケーブルカーがあったり。
ここアッペンツェル地方では、一番高いゼンティス山(Säntis, 2502m)までバスとケーブルカーを使えばあっという間に頂上に行くことができるんです。
スイス国鉄でアッペンツェル駅まで行き、そこでゴッサウ(Gossau)行きに乗り換え、ウルネシュ(Urnäsch)で下車し、バスでシュベグアルプ(Schwägalp)方面に向かいシュベグアルプで下車。
ケーブルカーに乗り換えてゼンティスで降りると、そこはほぼ頂上です。
アッペンツェルからゼンティスの頂上まで、およそ1時間10分。
ケーブルカーの中では、なぜか吊るされた牛がお出迎え。
気をつけたいのは、「地上の天気」と「頂上の天気」が著しく違う日もあることでしょうか。
地上では太陽が輝く、雲ひとつないお天気だったのに、頂上に向かう途中でこんな霧に見舞われるなんて、まさに「暗雲が立ち込める」という表現がぴったり。
山や山小屋には公式ホームページがあるので、そこで提供されているウェブカメラの映像を確認してからお出かけになることをおすすめします・・・私がした失敗を繰り返さないためにも・・・
この日は霧に覆われていましたが、お天気ならば360度ゆっくり回転するレストランで一息つけて、気が向いたら外の岩にでも座って景色を堪能し、運がよければ地元のヨーデルグループの美声を楽しむことができます。
ウィスキートレック(Appenzeller Whiskytrek)をしている方は、山に登らず、ゼンティス付近だけで3本のボトルが収集できるというお得情報も。
地上ではあまり見かけない高山植物を見るのも楽しみの一つです。
ご高齢の方でもベビーカーを押す方でも安心してお楽しみいただけるゼンティス山。
そこから見渡すアッペンツェルの360度の景色は一見の価値ありです。