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近江八幡の旧市街地のお店でイベントがあったので、ちょこっと早めに現地入りし自転車散歩してみました。
JR近江八幡駅前にて
近江八幡はJR駅前の新市街地と、豊臣秀吉の甥っ子秀次の作った八幡山城の城下町・旧市街地に分かれており2㎞強の距離があります。歩いて行けなくはないのですが、駅前で「駅りんくん」というレンタサイクル(1日500円)を借りるのが便利です。
八幡堀 撮影:Funazushi-maru
白壁の土蔵 撮影:Funazushi-maru
旧市街地を奥まで進むと八幡堀が現れます。八幡堀はもちろん八幡山城の堀なのですが、秀次はこの堀を琵琶湖へつながる運河として整備しました。八幡堀の存在は近江商人の発展に大きな影響を与えたのです。今でも白壁の土蔵が当時の繁栄を物語っています
八幡堀は田畑を抜けて琵琶湖へつながる 撮影:Funazushi-maru
近江八幡は大津、堅田と並ぶ近江の三大港として賑わい、琵琶湖を渡る物資を積んだ船たちのほとんどが近江八幡に寄港したということです。
八幡堀を巡る手漕ぎ和船 撮影:Funazushi-maru
堀沿いに残る古い土蔵の町並みや、手漕ぎ和船の遊覧など大変風情のある近江八幡、今は滋賀県でも人気の観光地となっています。しかし高度経済成長が始まったころは、なんと堀を埋めたてる計画が持ち上がったのです。
冒頭に紹介したように新市街があるのはJRが走る場所。そこから離れた旧市街はそういった鉄道や自動車の普及とともに次第に廃れ、八幡堀は草の生い茂るどぶ川のようになってしまっていたと言います。
静かな時間の流れる堀沿い 撮影:Funazushi-maru
そんな状況だった八幡堀の保存を求め市民たちが立ち上がり、計画の見直しさせることに成功。自主清掃活動などを中心に現在のような景観を取り戻すことができたのです。
今では数多くの時代劇や映画の舞台として使われるほど素晴らしい景観が蘇り、訪れる人を楽しませてくれます。
和菓子司 にしかわさん 撮影:Funazushi-maru
自転車で八幡堀沿いをずっと辿っていくと、町はずれに昔ながらの和菓子屋さんが。私、こういうお店はつい買い食いしてしまいます。
黒ういろう 撮影:Funazushi-maru
「はちまん名物 黒ういろう」と書かれた黒糖ういろう(100円)。やさしく素朴なお味で大変美味しかったですよ。
【八幡堀】
〇場所:滋賀県近江八幡市宮内町周辺
〇TEL:0748-33-6061(近江八幡駅北口観光案内所)
〇HP:https://www.omi8.com/
〇アクセス:
JR琵琶湖線 「近江八幡駅」 下車 バス 7分 大杉町