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みなさん、おはようございます。アンコーナ特派員になってからいろいろなレストランを紹介してきました。特派員になったからといって、取材費をいただけるわけでもなく、もちろん自腹での取材になるため、皆さんに紹介しているレストランは、基本的に私が個人的に行った場所になります。ですので、なかなか良い写真がない場合が多いのが実情。プライベートで友人や家族と食事に行く際に、たとえ仕事のためとは言え、料理が来るたびにテーブルの写真を撮ることをとても苦痛に感じるのです。日本にいたときは、スマホでパシャパシャすることは"普通"の行為に感じていたのですが、なんとなく非常に不躾な行為のような気がしてなりません。
イタリア人でソーシャルネットワークに勤しんでいる人たちは写真を撮る傾向にありますが、そうでない人はほとんど写真を撮ることは無く、テーブル上の食事写真を撮る人なんて稀な存在なのです。おそらく、イタリア人は、自分たちと違う行動をしがちの人間を「失礼だ」とは感じてはいないと思うのですが、わたしにはどうしても「空気を壊している」気がして、写真を撮る気持ちが萎えてしまいます。
ですので、主人とふたりで食事に行く際は、ブログ用の写真を撮る事を伝えて写真をさっと撮ったりもしますが、お友達を交えて行く時には、基本的にほとんど写真を撮ることは控えています。
と、非常に前置き、言い訳が長くなりました。今回のこのレストランお友達とリラックスするために行ったランチでしたの、写真はほとんど撮れていません。でも、とてもアンコーナっぽく、知る人ぞ知る的なレストランでしたのでご紹介させてもらいます。
お店の名前はタイトルにある通り、Ristorante al Mandacchio : リストランテ アル マンダッキオ。アンコーナの港湾エリアにあります。え、こんなところにレストランなんかあるの?と思う場所ですが、路面店として同名のBarがあり、その上の階に位置しています。
お店の内装は全く華美ではなく、非常にSnobな感じ。
利用されている方は、見るからに「社用」。会議の延長的な感じであったり、商談かな?日本でいうと、絶対に領収書を切っているランチだろうな、という印象でした。
それもそのはず、値段が高い!
パスタがだいたい12ユーロから15ユーロとなると、仕事の日のお昼ごはんには選びにくい金額帯ですよね。
このお店の人気の理由は、新鮮な魚を使ったお料理がいただけることなのです。その日に市場で仕入れてきた魚のみを利用するとのこと。値段の高さも納得ですね。ただ、魚料理については、日本の魚料理に慣れ親しんでいる私たちにとっては、たまーに「この食べ方はおいしくないなぁ」と思う場合があります。ですので、ぜひ、日本では食べることがあまりないスタイルでお料理されているものを選んでください。ちなみに私は魚のグリルを食べる時に「あぁ、もっと脂がのった焼き方をしてくれ」と思っちゃいます。ですので、頼みません(笑)。
今回いただいたのはアンティパストの魚のフライと、オリーブアスコラーナ。あと、このパスタ。魚の種類はすっかり忘れましたが、おいしかったです。写真だけでもおいしそうに撮れているのではないでしょうか!
このレストラン、値段が高めですので、アンコーナに住む人たちでもあまり行く機会はないと思います。少なくとも子供連れで気軽に行ける雰囲気ではありませんので、それだけでも「家族で食事」が基本のイタリア人にとっては選ばれにくいお店になりますよね。
誰も知らないアンコーナの隠れ家レストラン、ならばここを!アンコーナで行くべきレストランとしてもよく選ばれているアンコーネターノおすすめのお店ですよ。
では、今日も良い一日を。Buona giornata.
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