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新・朝ドラの舞台「信楽」へ行ってきた!~窯元散策編(1)

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2019年9月23日
公開日
2019年9月23日
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最先端の乗り物で窯元巡り!

2019年9月30日から始まるNHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)の舞台は滋賀県甲賀市信楽!

今回の朝ドラは、信楽の地で人生の様々な問題を乗り越えながら、陶芸への情熱に炎を燃やす女性陶芸家が主人公です。

前回は貴生川駅より「信楽高原鉄道」に乗って信楽入りを果たしました。今回は信楽の中心地・長野地区に広がる窯元を訪ねます!

が、信楽駅から各窯元へは徒歩では少し距離があります。と言うことで、今回はちょっと変わった乗り物を用意。

それはなんと、超小型電気自動車!

実は9月17日から来年の3月末まで、社会実験として信楽駅の構内にて2台の電気自動車が無料で貸し出されており、信楽高原鉄道利用者で普通免許を持っていれば借りることができるのです!

わざわざ信楽高原鉄道に乗ってきたという理由はここにもあったりします…。

信楽駅で駅員の方に「電気自動車に乗りたいですっ!」と伝えると、「ちょっとこちらへ…」と別室へ通されます。そこで名前や連絡先の記入、免許証の確認などを済ませたら出発!

窯元散策路へ

駅から直線で500mほど進めば「窯元散策路」のある長野地区に入ります。

まず最初に立ち寄ったのは、県指定史跡となっている「丸又窯」。

今は素屋と呼ばれる屋根は取り外されていますが、いわゆるこれが登り窯というもの。傾斜のある地形を生かした形となっています。

こちらは経産省の近代化産業遺産にも登録されており、信楽の最盛期を雄弁に物語る遺産としてその姿を残しています。

登り窯に適した地形の長野地区には「ろくろ坂」「ひいろ壺坂」「窯場坂」というように坂道に名前が付けられ散策路となっています。その間を大変細い路地が網目のように広がっており、普通自動車では少々テクニックの必要な道ですが車体の小さい電気自動車ならスイスイ。坂道も力強く走ってくれますよ!

丸又窯からグイっと坂道を登ったところにあるのは、陶房「準」さん。

こちらは信楽焼で作る人形作家さんのお店です。信楽焼だからこそ生まれる温かみのある人形の雰囲気が素敵ですね。

現在、信楽には沢山の窯元ありますが、そのうちの22の窯元では窯場を見学させていただいたり、ギャラリーやカフェまで併設されているところもあり、訪れる観光客を五感で楽しませてくれます。

ギャラリー陶 ほうざん

「窯場坂」をさらに進むと、あの朝ドラのポスター発見! その角を奥へと入っていくと…

大きな煙突のある、古くて雰囲気のある建物が現れました!

古い建物は、なんと明治の頃に大津にあった師範学校をこの場所まで移築したもの。現在、中には工房や作品展示がされており自由に見学できます。

ギャラリーには以前使われていた重油窯を改装したものもあって、これまたいい雰囲気を醸し出しています。

2階では窯元の作品の他、様々な作家さんの作品も購入することができます。

学校の講堂だったという建物の中は天井が高く、見える梁などに積み重なった歴史を感じますね。

谷寛窯では作品に応じていくつかの窯を使い分けているそうで、こちらは穴窯という窯。信楽焼の伝統的な味わいを出すために使われているそうです。

2階のコーナーに気になるものが…

石ころ…?

聞けば、粘土の中にコーヒー豆を練り込み、それを焼いたものだそう。コーヒーの香りは焼く段階でなくなってしまいますが、

コーヒーの抜けたところが気泡となり、まるで軽石のよう。その気泡がアロマを染みこみやすくする効果を生むそうなのです。

コーヒー色のコロコロした感じが面白いですね。

ちなみにこちらの谷寛窯さん、朝ドラのロケも行われたそうですよ。ドラマが始まったら、どのシーンにでてくるのかじっくり見てみたいと思います。

アロマが染みこむ信楽焼の小石。根付やネックレス、ブローチなどが用意されています。こちらは早くも朝ドラ公認グッズとして展開されていますので、ロケ地巡りのお土産に是非いかが?

【谷寛窯 ギャラリー陶 ほうざん】

〇場所:滋賀県甲賀市信楽町長野788

〇TEL:0748-82-2462

〇HP:https://www.tanikangama.com/

〇アクセス:

信楽高原鉄道「信楽駅」徒歩15分(電気自動車なら5分くらい)

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