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買い物でちょくちょく行くクロイドン(関連記事)地区のコールズドン Coulsdon という町、まず、イギリスによくありがちな、「なんでそれでその読み方なの・・」という典型です。コールズドンとしないと、ネットの検索に全くかからないのでこう表記していますが、実際はクースドンと呼びます。イギリス英語は本当に、語彙から読み方まで何かと違って、慣れるまで時間がかかりました。
さて、そんなクースドンにはクロイドン中心部側から入ると、我々には馴染み深いホンダのバイクを沢山取り扱っているバイク屋さんが出迎えてくれ、中華やハンバーガー、ケバブ料理店、ピザ屋などが並びます。スーパーも規模は小さいものの、高級ウエイトローズや庶民派テスコ(関連記事)の小型店、そしてここらでは大型のドイツ系格安スーパー、アルディも控えています。
お洒落な店構えのサイコ・カフェ
そこにある日、見慣れない小綺麗なカフェを発見したのが去年の6月。ロンドン都心部のコーヒー文化を郊外に広めたい、と新規開店したオーガニック系カフェ店だったのです。気になったまま時は過ぎ、ようやく先日入店してみました。その日は買い物もまだだというのに、お洒落な看板と店構えに惹かれ、フラリとそのサイコ CyCo カフェに吸い込まれてしまいました。
レジカウンター横にある美味しそうなケーキは、オーナーシェフの妹さんとお祖母さんの手作りという事で、目移りしましたが少しでもカロリーの罪悪感から逃れるべく、目に付いたヴィーガン仕様のブラウニーが珍しかったので頼みました。飲み物はお店のコンセプトからして、ロンドンのブランド店から仕入れているというコーヒーがウリのようなので、ブラウニーとも合うし、是非ともコーヒーを賞味したかったのですが、喉が乾いていたのもあり、どうしても気分はもう一つの看板商品、フレッシュスムージーに軍配が上がりました。
お洒落なカフェにはよくあるケースで、ケーキもそうですが、バゲッドサンドなどが置かれている隣の冷蔵ケースにも、種類や数はあまり揃っていません。スイーツ類は信頼あるこだわりのあるところから外注、サンドイッチは店内で朝から新鮮な材料で作っているせいで、売り切れたらお終いなんだと思います。
それぞれにくつろぐお客さん達
さて、通りを眺めるべくしっかり窓際に席を陣取ると、横の席には店員さんとお喋りを楽しむ親子が、のんびりと午後のひと時を過ごしていました。奥には新聞片手に長居をしていそうなオジさん、そしてある若者が入り込んできて、一言二言何か言った後、何故か紙コップだけ持って去って行きました。その時は、店員か関係者が仕事に使うのかな、ぐらいにしか思わなかったのですが、その後店を出て驚きました。なんと、その若者がすぐそばの歩道に腰降ろして、貰ったばかりのお洒落な、土に還せるお店こだわりのエココップを両手で差し出しているではないですか!
郊外ではあまり見かけないのですが、どうやら若いホームレスのようです。こちらのカフェのオーナーは、五つ星ホテルや三つ星レストランで修行した経験を持つ、若きクロイドン地元のシェフです。それ故、豆やパン、野菜や肉などの素材にこだわり、ヴィーガンフードやグルテンフリー製品も用意し、店内で使用する容器は地球環境に配慮したものを特注するなど、何かと魅力が多いです。また、地域の人々に喜んで貰える、地元密着型のお店を目指してきたそうです。店内の様子を見て、常連客が多いという話にも納得ができる、居心地のいいお店でした。
CyCo Cafe住所: 136 Brighton Road, CR27DL Coulsdon営業時間: 月曜から金曜 7時〜18時、土曜 8時〜17時、日曜 9時〜16時アクセス: 鉄道 Coulsdon Town 駅より徒歩5分URL:https://m.facebook.com/cafecyco/?utm_source=tripadvisor&utm_medium=referral