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以前と比べてパリ市内では日本酒を扱う店が随分と増えてきましたが、その中でも特に知られている銘柄の1つが、旭酒造が造る「獺祭」ではないでしょうか。日本でも有名な山口県の酒造メーカーです。この獺祭とフランスを代表するフランス料理店ジョエル・ロブションがコラボして出しているお店が、パリにある「獺祭ジョエル・ロブション(Dassaï – Joël Robuchon)」です。
旭酒造は日本および海外で、「獺祭の会」という日本酒を体験してもらうパーティーを開いているのですが、先日同店にてパリで初めての獺祭の会が今月23日開かれたため、訪れました。
まず、お店の外観は大きな「獺祭」の暖簾が印象的。店内は、日本酒の酵母のイメージか白で統一され、そこに飾られた獺祭の瓶の装飾が大変美しいです。店内は目的別に3構成されています。
1階がパティスリー。獺祭のお酒や酒粕を一部材料に使ったチョコレートやケーキ、パンなど、持ち帰り可能な料理・食材などを取り扱っています。2階がバー・ティーサロンです。獺祭をほぼ全種類そろえており、タパスや軽食と一緒に楽しめます。3階がレストランです。
獺祭を展開する旭酒造によると、同点の目的は「ロブション氏の料理と一緒に楽しんで頂く事で、ワインとはまた違う食中酒を発見して頂きたい、その結果として日本酒の市場拡大と日本文化の広がりに貢献したい」そうです。今回はイベントでしたので、通常営業とはまた違う形で店内は配置されていましたが、気持ちよくお酒を楽しめる環境だなと感じました。料理も獺祭に合わせて生ガキや、各種タパスが出されました。
当日は、旭酒造の桜井会長はじめ、国内外の社員さんが出迎えてくれました。彼らとお話したところ、旭酒造は新しい挑戦をとにかく進んで行う会社だそうで、そういう社風が伝統的な日本酒業界にありつつ、海外でも伸びていける拠り所になっているのだろうと感じました。
しばしば「パリは日本酒ブーム」と日本のメディアで持ち上げられることもありますが、実際はまだまだの部分は多いです。新しい試みを積極的に行っている会社や人は応援したくなりますね。
【データ】
住所:184 Rue du Faubourg Saint-Honoré 75008 Paris
パティスリー:9〜21時
バー・ティーサロン:9〜10時45分、12〜15時、19〜22時
レストラン:12〜15時、19〜22時
定休日:土・日曜
最寄り駅:地下鉄9号線Saint-Philippe du Roule