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今日、私たちが挑戦するのは東スイスで一番高い山、ゼンティス(Säntis、2502m)。
アッペンツェル鉄道でアッペンツェル駅でゴッサウ(Gossau)行きに乗り換え、ウルネッシュ(Urnäsch)で下車、シュヴェーグアルプ(Schwägalp)行きのバスに乗り、シュヴェーグアルプで降りたところがゼンティスの登山口です。
下から見るとこんな感じ。
今日は午後から雨が降るかもしれないけれど、今日がティアビース(Tierwies)の今シーズン最終日だったので、何としてもウイスキーボトルをゲットしに登らねば!ということで朝8時から登り始めました。
標識によると、登山口からティアビース(Tierwies、2085m)までは1時間半。
石でもない、牧草地でもない、舗装された道路でもない道をひたすら登るコースです。
約半分、50分くらい経ったところから下を見下ろしたらこんな感じ。
ポツリ、ポツリと雨が降り始めたのも、この位置くらいからでした。
そんな中、ぼんやり見えてきたのは赤と白に塗られた標識。
これは、「ベビーカーやサンダルなんかでは登れませんよ。ちゃんとした登山靴とそれなりの服装をして、万全をきしてお出かけください」という合図。
こういう道は何度も登ったことがあるのですが、今日の挑戦は雨!
このカルクスタインと呼ばれる石は、とにかく濡れると滑りやすく、ギザギザだったり、斜めだったりするので手こずることこの上なし。
転落事故がよくある山だし、この天気だし、「ああ、神様」と言いながら(もはや口に出して)登りました。
ティアビースに着いたことは全身びしょ濡れ!
レインコートを着ていたのですが、暑くて途中で脱いだため、シャツが濡れてしまったのです。
レストランで濡れたシャツを脱ぎ、直接レインコートを着て再出発!
ゼンティスの頂上までこれまた1時間半と標識にはありましたが、濡れた石、本格的に降り出した雨、そして霧というか靄が出てきたため、さっさとは登れませんでした。
途中には雪も。
これは、今年の3月くらいに降った雪が残っていたところに、先週降った新しい雪が積もったものだそう。
最後は、写真も撮れないほどの雨と、急な岩肌と、急な鉄階段(別名・天国の階段)を抜け、2時間で頂上に着きました。
「天国の階段」とは、「死ぬような危険な階段」なのか「暖かくて居心地のいい山頂への階段」なのか、と本気で考えたほど・・・
他の登山客は、ダウンジャケット、レインコート、手袋、帽子、ゴーグル、という重装備でしたが、私たちはレインコートとダウンジャケットだけだったので、寒いこと、寒いこと。
暖かいレストランで喉の渇きを癒し、暖かい食事をいただきながら生きていることに感謝したほどでした。
山頂からは雲海が見下ろせ、確かに天国のような感じ。
今日の気温は
シュヴェーグアルプ:最高15度、最低10度
ゼンティス山頂:最高3度、最低マイナス3度
でした。
帰りは滑りやすい石の道を避けてロープウェイで下山。
ウイスキーボトルを1本ゲットし、これで全部集まったことになります。
感慨深い!
色々な風味のウイスキーを集められたことも嬉しいですが、これを機に地形やそれぞれの山の特徴、レストランなどについて知ることができたのも収穫でした。