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みなさん、おはようございます。日本から離れて生活していると、色々と感じることや考えさせられることに出くわします。アンコーナという町に直接リンクはしませんが、イタリアを愛される皆さん、またイタリアに旅しようと思われている皆さんにとって、イタリアを身近に感じていただけるようなことを綴ってみたいと思います。
さて、今回はこちら。
たべられませんDO NOT EAT と書かれた乾燥剤について。
日本人にとっては乾燥剤は身近なもので、「口に入れてはいけないもの」という認識は子供でも持っていると思います。ただ、日本の常識はイタリアの非常識。イタリアでは日本より湿気が少ないせいか、食品に乾燥剤が入っていることはほとんどありません。
よって、こちらの人たちは、この小さな袋に何が入っているのか全く予想もつきません。
食品の袋の中に入っている小さな袋が、「食べられないもの」であることも全く理解できません。「DO NOT EAT」と書いてあるじゃないか! と言っても、英語がわかる方にはよくても、英語を知らない人も多くいるということも忘れてはいけないということです。日本であっても、お年を召した方だと英語が分からない方多いですよね。それと一緒です。
そう、これを間違って食べちゃうんです。日本の方にイメージしてもらうならば、インスタント食品に乾燥剤が入っていて、その表記が外国語で理解できなかった、という感じでしょうか。DO NOT EATの文字が読み取れ、意味が分かる人ならばもちろん食べたりはしないと思います。ただ、乾燥剤の存在自体を全く知らず、食品の袋の中に一緒に入っていた小袋ならば、ふりかけのようにして使うのかな? くらいのイメージで食べてしまう可能性が非常に高いと思います。現に私の義両親は食べてしまいました。
何度も「食べられないものだ」と説明しても、そんなコトはすっかり忘れ、しっかりとふりかけのようにして食品にかけて食べたそうです。
幸い大事には至らずピンピンしています。本当に無事で良かったです。みなさんがイタリアに行く際に、用意された現地の人向けのお土産の中に乾燥剤が入っていたらひと言「小さな袋は乾燥剤だから食べたらだめよ!」と口添えをお願いします。嘘のような本当の話です。では、Buona giornata, Ci vediamo presto.