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琵琶湖へ飛び込む荒行の寺~「伊崎寺」

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2019年11月18日
公開日
2019年11月18日
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伊崎寺

沖島へ向かう港からほど近い場所に「伊崎寺(いさきじ)」の案内板が出ていました。ふと興味が湧いたので行ってみることに…。

「伊崎寺」は比叡山延暦寺の支院。比叡山明王堂、葛川明王院と並ぶ天台修験の三大聖地らしい。

そんな格式高いお寺だとは知らなかったものの、ここに有名な「アレ」があることは知っていました。子供の頃にアレの存在は知っていたけど、実際に見たことはありません。

参道入り口。ここから本堂までは約1㎞あります。

参道は砂利道ですが、大変綺麗に整備された道なので歩きやすいです。木々の中を歩くと神聖な場所へ向かうのだという感じがしますね。

多少アップダウンがありますが、参道入り口に杖が置いてありますので借りることができますよ。

琵琶湖へ突き出した〇〇とは

本堂のある境内に到着。私の脚で15分ほど歩きました。

本堂は現在修理工事の最中みたいです。

で、アレはこの奥に…。

木々の間からは琵琶湖が見えてきました。道はさらに奥へと続きます。

そして…、

護摩堂が見えてきました。その下には太い木の柱を突き出したかのようなアレが…!

そうなんです。ここは別名「棹飛び堂」と言い、棹の上から7m下の琵琶湖へ飛び込む荒行、「棹飛び」が比叡山の修行僧によって行われているのです。

その時の様子はこんな感じ。

見てるだけでも足がガクブルですね。

私が中学生の頃は、たしか根性試しに伊崎寺の棹から飛び込む遊びがありましたが、現在は一般の方の飛び込みは禁止されています。

棹飛び堂からは琵琶湖が遠くまで見渡せます。

見てる分にはいいですが、自分が飛び込むとなると琵琶湖の美しさを感じてる余裕なんてないでしょうね…。

伊崎寺のある場所は、沖島と向かい合う半島の先端。半島の付け根は今でこそ広大な大中干拓地となっており陸側からのアクセスも容易ですが、昔は険しい陸側よりも湖上からのアクセスの方が利便性があったため船で大勢参拝されていたそう。そのため伊崎寺の山門は琵琶湖側に向けられています。

比叡山修行僧による「棹飛び」行は、毎年8月1日に行われます。抽選にはなりますが、30名のみ漁船に乗せていただき湖上からこの荒行の様子を見ることができるようです。

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