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以前に紹介した、「イギリスのなかの日本(関連記事)」文中に登場するこちらの摩訶不思議な言葉、Superdry 極度乾燥(しなさい)。
アパレル店のブランド名なんです。イギリス在住者にはすっかりお馴染み? 初めて目にしたときはあまりの突飛なネーミングに(特にこの後ろの(しなさい)!)度肝を抜かれ、「絶対に近づいてなるものか」と妙な意識を抱き、これまで避けてきました。
店舗初侵入
ところが、そんな私の意志に反し、イギリスの世間ではこの奇天烈なブランドを着用した人々であふれています。特に、春になってもまだまだコートが手放せないこの国では、こちらのブランドのダウンジャケットが大人気です。子供の学校の送り迎えの際にこちらの商品を愛用している父兄も多く、ついに私も誘惑に抗えずに在住3年目にしてようやく実店舗に足を踏み入れてみました。
ロンドン市内にも多く店舗を構えていますが、今回訪れたのは郊外クロイドン(関連記事)に構える2層フロアの大型店。堂々たる体躯のモダンな店構えです。1階はメンズ用品だったので足早に2階へ。
意外な高級感
店内の照明は淡いオレンジ色の光でややダークに、シックに抑えてあります。音楽はグルーヴィーなサウンドで、なんとなく全体的に落ち着いたクラブっぽい?! 店員のお兄さんも細い三つ編みヘアにビーズをつけ、パーカーのカジュアルウェアに身を包んだレゲエ風で、店内の雰囲気と絶妙にマッチしています。
ブラックを基調とした内装にオシャレなライトが商品を優しく照らし、予想外のグレードの高さに戸惑ってしまいました。
質の高い商品ラインナップ
肝心の商品はといえば、デカデカとプリントされたロゴや日本語メッセージは別にして、生地はしっかりしているし印字部分は刺繍されたものも多く、どれもかなり質が高いことがうかがいしれます。
看板商品ともいえるダウンジャケットは、生地の厚さやデザインによって、100ポンド(約15000円)前後から200ポンド(約30000円)までと品質を見れば納得の、決して安くはない値段。
ほかに、夏になれば主力になるであろうTシャツやリュックなどの鞄、この時期はマフラーやニット帽などひと通りのファッション・ラインナップです。
それだけに……それだけに、日本人としてはどうしても手が出しづらいメッセージが多いのが惜しいですが、日本にもメチャクチャな英語がプリントされた商品がそれこそごまんとあるので、お互いさまです。あくまでもデザインとして見ればいいのです!
一説では日本のアサヒビールの商品、スーパードライに感化されて名づけたともいわれているブランド名ですが、公式サイトによりますとこちらは「アメリカのヴィンテージスタイルと日本風グラフィックをイギリス流に融合させた」ものだそうです。クオリティにもこだわったこちらの商品、実用性が高いのでイギリスの人気ブランドという認識で、おひとつ試してみてはいかがでしょうか。
SuperdryStore.URL: https://www.superdry.com/