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当初2週間の予定とされていたマレーシアのロックダウンの活動制限令(Moving Control Order=MCO)。
3月18日(水)に開始されてから2度の延長を経て、6週間に及ぶこととなり、終了予定は4月28日(火)までとなりました。
マレーシアにおける4月21日現在の新たな感染者数は57人、死亡者は3人。
また感染者数は5482人、死亡者数は92人となっています。
現在のマレーシアの社会状況などをお伝えします。
今回で本当に解除されるかは未定ですが、マレーシアはかなり厳格なロックダウンを行ったことが功を奏しているのか、新たな陽性患者数は減少傾向にあります。
特にロックダウンの効果と思われるのが、フェイズ3(4月15日〜28日までのロックダウン期間)前後から、1日あたり150〜200人ほど判明した陽性患者数が30〜90人と右肩下がりの減少が見られたこと。
また4月20日の発表ではロックダウン後初の死亡者数ゼロとなりました。
このデータは4月28日に終了予定のロックダウンを10日後に控え、よい傾向であると政府は認識しています。
ソース:マレーシア国立通信社発表
ただしその反面、残念ながら新たなクラスターも数ヵ所で発生しています。
・サラワク州クチンで医療関係者37人に陽性反応
・現在レッドゾーンとなっているインドネシアのマゲタンから帰国した留学生43人が検疫でマラッカ、クアラルンプール、プトラジャヤの3ヵ所で隔離。
またマレーシア国内では完全封鎖となる「強化された活動制限令(Enhanced Moving Control Order)」が発令されているエリアが10ヵ所ほどあり、そのうち5ヵ所がクアラルンプール市内、2ヵ所は隣接するセランゴール州とレッドゾーンとなっています。
4月20日にはクアラルンプール北部のセラヤン卸売市場が完全封鎖されることとなりました。
また現在までにクアラルンプールの隔離施設は472ヵ所となっています。その中には展示会会場など公共性のある施設だけではなく五つ星ホテルなども含まれています。
マレーシアにおける任意の新型コロナウイルスのテスト費用は自己負担の場合、RM350〜650(約8570〜1万5900円)となっています。一部では負担しきれない額であり、またクラスターを発生しかねないとして今後政府からの補助なども検討されているとのことです。
冒頭でもお伝えしましたが、マレーシアのロックダウンは4月28日で6週間にも及びます。
個人的なことになりますが、ロックダウン期間中の生活はこのような感じでした。
まず外出は食料品の買い出し、薬局に常備薬を買いに行くのみでした。
本当に外に出てはいけないとなると最初はストレスを感じましたが、家の中を整理したり、ていねいに掃除をしたり、自宅内で可能な限り体を動かし、ていねいな食事作りなどを心がけました。
取材などに出かけられないため、過去に取材した場所の画像の整理、資料などのまとめなど「やろうと思いつつも、しなかったこと」を中心に作業をしました。
長かったようでもあっという間でした。28日以降がどうなるか、今週中にも新たな発表があると思われます。