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当初2020年3月18〜31日までの2週間とされた活動制限令(Moving Control Order=MCO)。
さらに4月1〜14日までの2週間延長が決定し、フェイズ2(Phase 2)に入りました。
4週間のロックダウン終了を間近に控えた4月10日の午後4時にムヒディン首相から、4月15〜28日まで2度目の延長がアナウンスされました。
http://www.moh.gov.my/index.php/pages/view/2019-ncov-wuhan
保健省によると4月13日現在のマレーシアの感染者数は4817名、死亡者数は77名となっています。
上のリンクはマレーシア政府の報道となっています。マレーシアでの1日の陽性患者数の推移は1日あたり100〜200名となっていますが、現在までに入院数よりも退院数が上回る日もあり、4週間に渡るロックダウンが功を奏しているといった見解もあるようです。
ただしその間に厳しい措置もとられました。強化した活動制限令(Enhanced Moving Control Order=EMCO)の発動です。
3月27日にジョホール州(Johor)のシンパンレンガム(Simpang Renggam)でクラスターが発生し、マレーシア国内初のEMCOの措置となりました。
建物やエリアごとを完全封鎖する厳しい措置で、エリア内、あるいは建物内の住民は完全に外出禁止、政府による食料供給、医療拠点の設置、近隣エリアの道路封鎖などとなっています。
保健省によると4月11日現在で183ヵ所がEMCOの対象となっているとのことです。
イスラム暦では4月23日前後からラマダンが始まります。マレーシアでは2020年の今年はすでにラマダンバザール、特別礼拝の禁止のアナウンスもありました。
これは国民の7割を占めるムスリムにとっては非常に影響のあることですが、何よりも犠牲を払ってまで感染拡大を抑え込む、ということに集中しているといった状況です。