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【新型コロナウイルス関連】2ヵ月近いマレーシアのロックダウンの緩和と状況

逗子 マリナ

逗子 マリナ

マレーシア特派員

更新日
2020年5月6日
公開日
2020年5月6日
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マレーシアのロックダウンは2020年3月18日〜3月28日の2週間(フェーズ1=第1期)から始まり、現在3度目延長されており4月29日〜5月12日(フェーズ4=第4期)に入っていて、トータルで56日間にも及ぶこととなります。

正式には活動制限令(Moving Control Order=MCO)という名称で発令されています。

現在イスラム教を国教とするマレーシアでは、4月24日〜5月23日までイスラム教徒(ムスリム)にとって重要な宗教行事となる断食月ラマダンを迎えており、5月24〜25日はイスラム暦の新年で祝日となるハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)となります。

本来ならばお祭り気分でラマダンバザールやオープンハウスなど人々が集まり、にぎやかな時期なのですが2020年の今年はまったく様相が違ってしまいました。

4月28日終了のフェーズ3までは、食料品の買い出しや通院以外の外出、10km以上の移動が禁止されていました。

また罰則も厳格化され、違反者は逮捕され刑事手続きをふむことになりました。

買い物は家族から1名のみが代表で、また車の運転はドライバーのみと決められるなど、まさにロックダウンといった状況でした。

5月4日現在の感染者数は6353名、死亡者数105名となっています。

新たな感染者は55名ですが、死者は0名となっています。

フェーズ4(第4期間)が始まってすぐの5月1日にムヒディン首相からの発表でマレーシアのロックダウンにも新たな動きがありました。

活動制限令(Moving Control Order=MCO)よりも緩和され経済活動の再開への布石となる条件つき活動制限令(Conditional Moving Control Order=MCO)へと移行することが伝えられました。

5月4日から施行されることが決定した条件付き活動制限令(Conditional Moving Control Order=MCO)では、今まで食料品の買い出しと通院以外は基本的に全面禁止されていた外出が一部緩和されました。

ショッピングモールなどでは、店舗やレストランなどを再開するにあたり衛生基準などを含めたガイドラインSOP(Standard Operating Procedure)を公表し、この規定に沿っていないと判断された場合、営業ライセンスの剥奪など厳しい罰則がもうけるなどして慎重に経済再開への一歩を踏み出したといえます。

5月4日以降はこのガイドラインに従い、レストラン、フードコート、ホーカーや一部の市場などが再開することになりました。

またコンビニやガソリンスタンドの営業時間も夜10時まで延長されることとなりました。

引き続き禁止されるおもなカテゴリーは以下のようになっています。

◆娯楽やエンターテイメント

映画館、カラオケ、テーマパーク、美術館、ストリートパフォーマンス(大道芸)、リフレ、エステやマッサージ

◆祝い事、パレード、集会

(モスクでの)礼拝、宗教集会、家族以外とのイスラム暦新年(ハリラヤプアサ)の宴席

◆会議や展示会

就職相談会、結婚関連、旅行関連、大人数のコンフェレンス

◆教育

大学を含む学校は引き続き閉鎖

◆スポーツ

水泳、観客をともなう屋内スポーツ、ジム、屋外でもあっても10名以上で行うサッカーやラグビーなど

5月14日に終了予定のロックダウンですが、以前にもお伝えしたように、過去3回延長されています。

今後はどうなるのか、次回も続けてお伝えいたします。

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