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イスラム教徒にとって重要な宗教行事であるラマダン(Ramadan) 。日中は飲食を禁じられていることから断食月とも呼ばれています。2020年5月23日に終了し、現在はラマダン開けの祝日となるハリラヤ・プアサ(Hariraya Puasa)を迎えています。
※すべての掲載写真の撮影時期は2019年以前のハリラヤ期間です。
通常であればイスラム教において聖なる色とされる黄色や緑があふれ、もち米を椰子の葉で包んだカトゥパ(Ketupat)草花など、ハリラヤにちなんだ装飾が町にあふれる期間となっています。 残念ながら2020年は緩和されたとはいえマレーシアのロックダウンである条件付き活動制限令(Conditional Moving Control Order)のもと、限られた形でのお祝いを行う形となっています。
帰省やオープンハウスといった恒例行事は、州間移動が許可されていないエリアが多く、家に集まるのは20人(オープンハウス)までの制限などもあるためほぼ禁止、といった状況となっています。
それでも国営ニュース通信の報道によると、帰省できないことによりビデオ通話などでハリラヤを祝う人が増加したとのことでした。
こちらテクノロジーにあまり詳しくない世代でも、遠く離れた子どもにビデオ通話を試みたことによる驚きと喜びが伝わってくる記事となっています。
現在は取材はしておらず必要のある外出しかしていないため、はっきりとは掌握していないのですが、ショッピングモールや町なかでも装飾などは少なく感じられました。なかにはロックダウン直前のイベントの片付けも途中のままのイベントスペースがあったりと、本当に急な決定だったことを改めて感じました。
スーパーなどではハリラヤ用にオープンハウスなどで配るお菓子(特設コーナーに積み上げられている)や、お菓子や飲み物などをギフトにしたハンパー(Hamper)なども少なめ。そしてラマダンバザールも今年は中止でした。
それでも店内BGMなどはハリラヤバージョンになっていたり、ところどころにハリラヤの小さな飾りがあったりと、できる範囲で可能な限りのハリラヤを祝う印象を受けました。
経済活動の再開は始まりつつありますが、映画館や劇場、学校など、密集が避けられない施設の社会活動再開についてはいまだに再開されていません。
マレーシアの新たな感染者数は緩和された活動制限令となった今も毎日20〜60人ほどで推移しています。あと2週間ほどで完全に解除されるのかどうか、まだまだ日々油断はできない感じがします。
(写真撮影by逗子マリナ)