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フランスでも日を追うごとに、新型コロナウイルス対策の制限緩和が発表されています。パリでは6月2日から、飲食店はテラスのみ営業が再開(6月2日以降の他地域、および制限緩和の情報は「フランスの新型コロナウイルス制限緩和"第2フェーズ"まとめ【2020年6月2日以降】」にまとめています)。一層の制限緩和に向けて、レストラン・ホテル業界も準備が慌しくなってきました。
パリ市内、リヴォリ通りに位置するパラスホテル「ル・ムーリス」は、2020年7月1日にホテル再開を目指しています。同ホテルに入るミシュラン2つ星レストラン「ル・ムーリス・アラン・デュカス」では、エグゼグティブ・シェフのアモリー・ブウール氏が準備した料理をテイクアウトできるサービスを、5月28日から始めました(なお、同レストランの再オープンは9月2日の予定です)。
▲シェフのアモリー・ブウール氏
今回の企画は、季節を通してル・ムーリスにすばらしい食材を提供してきた生産者を支援する気持ちと、ル・ムーリスの味を自宅で楽しみたいというリクエストに応えたもの。同レストランの前菜・メイン・デザートを、レストラン外で楽しめる持ち帰りメニューとなっています。
献立は、例えばマリネしたスズキ、ルバーブとコリアンダー添え、マトウダイのグリル、ウイキョウとズッキーニ。そしてデザートには、世界的に有名なシェフ・パティシエ、セドリック・グロレ氏のマントンのレモンが用意されます(下の画像)。コースメニュー(前菜・メイン・デザート)はひとり€70です。内容は毎週変わります。
調理済みのものだけでなく、自ら料理を楽しみたい人には「生産者のパニエ」が、シェフによって用意されています。内容は2kgの雌鶏1羽、オマール海老2匹、季節の野菜、ハーブ、食用の花と50mLのオリーブオイル1本など。
パニエには、普段レストランの調理に使う上質な素材が詰め込まれており、シェフのこだわりのポイントやアドバイスを記したレシピが付きます。新鮮で最高級の食材を自宅で楽しみながら、新型コロナウイルスで苦しんでいる生産者を支援することにもつながる企画です。パニエ(4人分)は€130です。
▲フダンソウとリコッタのトルテリーニ
【生産者】
– ムティエ・オ・ペルシュの生産者、ベネディクト・ポワソの育てたキュロワゾー産の雌鶏
– ブーローニュ・シュール・メールの漁師、ミカエル・ヴィヨのオマール・ブルー
– アロンヌの農業者、ディディエ・ピルの野菜
– ボー・ドゥ・プロヴァンスのオリーブ農家、ザヴィエ・アラザールのオリーブオイル
▲生産者のひとり、ベネディクト・ポワソさん
予約は木〜月曜日の12:00〜17:00。翌日に用意されます。これらに飲み物は付いていませんが、オプションでワインのオーダーも可能ですので、自宅などで料理とのペアリングも楽しめます。パリ市内は€9で配送。ル・ムーリスでの受け取りもでき、その場合はホテル裏(15 Rue du Mont Thabor 75001) にて、12:00〜19:00です。
【予約詳細】
・電話予約: 01 44 58 10 44
・メール予約: commande.lmp@dorchestercollection.com
※メニューはル・ムーリスの公式Instagramに掲載
この投稿をInstagramで見る Hôtel Le Meurice(@lemeuriceparis)がシェアした投稿 – 2020年 5月月27日午前4時02分PDT
・住所: 228 Rue de Rivoli 75001Paris
・最寄り駅: 地下鉄1号線Tuileries