キーワードで検索
現在イギリスで開催中のRoyal Ascot。2020年の今年は新型コロナウイルスの影響で無観客試合となっていますが、ロイヤルアスコットとは何か。ドレスコードや歴史や入場料について紹介します。
Royal Ascot(ロイヤルアスコット)はイギリスのアスコット競馬場で6月に開催される、王室主催の競馬レース。表彰式では女王自ら優勝トロフィーを贈呈します。厳格なドレスコードでも有名で、イギリスのウィンブルドン選手権やゴルフ全英オープンに並ぶ社交界の大イベントです。
アスコット競馬場は1711年、イギリス女王Queen Anneによって設立されました。 女王陛下はロイヤルアスコットに毎年出席しており、王室の多くのメンバーも同様。ロイヤルファミリーの着用するドレスは大きな注目を集めます。
ロイヤルアスコットは4つの観客席に分かれます。Royal Enclosure(ロイヤルエンクロージャー)は関係者や馬主、貴族からの招待でのみ入ることができる特別席。一般公開されているパブリック観客席の中ではQueen Anne enclosure (クイーンアン)が最もいい観客席。続いてVillage Enclosure(ビレッジ)、Windsor enclosure(ウィンザー)のチケットが紹介なしで購入可能です。
レースコースにアクセスするにはドレスコードを厳守する必要があり、エンクロージャーごとにドレスコードの基準が違います。
■ Royal Enclosure
・男女共に最低10cm以上のしっかりしたベースの帽子、またはヘッドピースの着用が必須。
・男性の装いには、モーニングコートとウエストコート、黒もしくはグレーのトップハットが必須。ハットを脱げる場所は限られています。
・女性のスカートは膝下。オフショルダーやホルターネックは禁止。少なくとも1インチの厚さのストラップが必要。
■ Queen Anne Enclosure
■ Village Enclosure
・サイズの指定はありませんが帽子やヘッドピースの着用が必須。脱いだり、頭を掻いたりする事は禁止。
・女性のドレスの基準もロイヤルエンクロージャーに準ずるもので、お腹が出ているものは認められません。
■ Windsor enclosure
・こちらのエンクロージャーでは正式なドレスコードや禁止ルールがありません。しかし帽子やドレスを着てくる方が多いので、汚れてもいいかわいいいドレスを着て遊びに行くとより楽しめそうです。
Royal Ascotは毎年6月中旬に5日間にわたって行われます。なかでも第3日のゴールドカップ(G1)開催日は「レディースデー」と呼ばれ、来場する女性たちはいつにも増して装いが華やかになります。
2020は6月16日から20日まで、バークシャーにあるアスコット競馬場で開催されます。2020年は新型コロナウイルスの影響で無観客試合となりました。
エレガントなレストランからファーストフードまで、さまざまなオプションを各エンクロージャーで利用できます。ウィンザーエンクロージャーではピクニックが許可されており、お酒や食べ物を持ち込む観客も多くいます。野外クラブのようになることも。
チケットの価格は開催日とエンクロージャーによって異なりますが、ドレスコードがないウィンザーエンクロージャーへの入場チケットは£26から、最も高いチケットでも£85で購入することができます。
次回の記事では2019年のロイヤルアスコットの様子をお伝えしますね。来年には新型コロナウイルスが落ち着き、観戦しに行けることを願っています。