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ローマで心地いい涼を感じる場所”モンテ・ジェラートの滝”

田澤 龍太郎

田澤 龍太郎

イタリア特派員

更新日
2020年7月9日
公開日
2020年7月9日
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新型コロナウイルス大流行による影響で長らく都市封鎖(ロックダウン)を受けたイタリアも段階的な緩和により少しずつ人の移動が見られるようになってきていますが、ここローマは、暑い日々が続いています。そこで今回の特派員ブログでは、ローマの人たちが涼を求めに訪れる「モンテ・ジェラートの滝(伊語:Cascate di Monte Gelato)」をお届けしたいと思います。

ローマ市内から北東へ約45Kmの場所に位置するこの滝は、"モンテ(Monte/山)"と"ジェラート(Gelato/アイスクリーム)"という名前から「アイスクリーム山」と解してしまうことから何かと涼しそうなイメージがあります。実際に訪れてみるとラツィオ州立トレジャ渓谷公園(伊語:Parco regionale Valle Del Treja)という緑豊かな公園の中にあり、涼しそうな水の音とともに訪れるものを惹きつける散歩道が心穏やかな気持ちにさせてくれます。まさに名前負けしていない印象を受けます。

今回は、新型コロナウイルス流行中の最中に訪れたため、この公園内では係員が見張り、地元警察も待機していました。また、公園内でのマスク着用は義務となっているだけではなく、公園内に入園するための人数制限があり、係員が人数をカウントしています。さすがにこの暑い季節でマスクを着用し続けるのはとても息苦しく感じるため、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ちながら新鮮な空気を取り入れようと一時的にマスクを外す人もいました。

※家族やグループの場合は、ソーシャルディスタンス(社会的距離)は保っておりませんが、奥で見張っているのが公園の係員です。

標高1053mのシミーニ山(伊語:Monte Cimini)から清らかな水が流れるトレジャ川(伊語:Treja)とこのモンテ・ジェラートの滝の周辺では、今の季節だと通常、遊泳ができるのですが、新型コロナウイルスの影響により遊泳禁止となっていました。なお、このトレジャ川もローマの町を流れるテヴェレ川(伊語:Fiume Tevere)の支流のひとつとなっています。

春から夏にかけて多くの人たちが訪れるこのモンテ・ジェラートの滝ですが、公園内にあるだけ周囲が自然豊かな緑にあふれているため、一年中楽しむことができ、それぞれの季節の趣を感じながら過ごすことができます。また、ここでは映画のロケでもよく使われています。

このように長い隔離生活から解放された分、少しでも気晴らしに出かけることは、とても大事なことですが、当分は新型コロナウイルスとの共同生活をしながら旅を楽しむ日々が続きそうです。

Cascate di Monte Gelato

住所:Strada Comunale Monte Gelato, 00060 Mazzano Romano RM

公式サイト:http://www.parchilazio.it/valledeltreja

※メトロA線のフラミニオ(Flaminio)駅からRoma-Viterbo線にてサクサ・ルーブラ(Saxa Rubra)駅下車。そのあと、Cotral社のプルマン(長距離バス)のバスにてカルカータ行(伊語:Calcata)にて途中下車にて約40分となります。ただし、Cotral社のプルマンのカルカータ行は本数が少ないので事前に時刻表のチェックが必要で、運転手に事前に「モンテ・ジェラートの滝」に行きたい旨を伝えましょう。所要時間は、待ち時間も考え、余裕もって片道で大体1時間30分~2時間程度として見てください。

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