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皆さん、おはようございます。今日はアンコーナエリアでのみ食されている食品を紹介します。かなりレアな食品ですので、マルケ州でもほかのエリアの方はほとんど知らないのじゃないかしら?現に今日、階下に住むご婦人にパッカサッシをプレゼントしたら「どうやって食べるの?」との質問が……。彼女はマルケ州の内陸部の生まれ。なのでなじみがないのはわかるのですが、とは言ってももう何十年かはこの家に住んでいるはずなのに。と、それくらい知られていない、ある意味珍味です。さて、Paccasassiとはなにかと申しますと、植物の名前です。コーネロ山の麓にはアドリア海が広がりますが、その岩場の浜辺に生育する植物で、その名のPaccasassi は直訳すると「石割り」。名前のとおり、海岸の岩の間を割るように生えています。
こちらがそのボトル。オイル漬けになっています。酢も使われているのでマリネっぽい感じとでも言いましょうか。パッカサッシの味はなんと説明したらいいのでしょうか。おもしろい風味があります。おいしいというのか、特においしくはないのか。珍味としてその味わいを楽しむのが一番ですね。おいしいかおいしくないかは皆さんの感覚次第です。ちなみに私は大好きです。ちょっと石油っぽい風味があるのですが、夏の暑さにはピッタリ。今回はチーズとともにいただきました。
薄切りの食パンをグリルで焼いて小さく切ったものに、ロビオラというチーズを塗りその上にパッカサッシを。
パンにのせた感じ。白ワインにとってもよく合う!
モルタデッラと呼ばれる、ソーセージに似た味わいを持つハムに合わせていただくのがこちらの定番ですが、野菜のグリルにちょっとのっけたり、サラダに合わせたりといろいろな食べ方が楽しめます。
旅行ができるようになり、アンコーナにいらっしゃった際はぜひこちらをお土産に!アンコーナのレストランでもメニューとしておいているところはほとんどないので、味見どころかもなかなか食べることができないのが残念ですが、アンコーナにある特産品のお店でならこのような瓶詰を見つけることはできると思います。
では、今日も皆さんいい1日を!
Buona giornata.