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逢坂の関・月心寺〜夏の走井庭園にて

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2020年7月24日
公開日
2020年7月24日
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夏の一般公開・夏遊会

滋賀と京都の境目、東海道・逢坂の関。

かつてにぎわいのあった場所にひっそりとたたずむのが「月心寺」です。

ちなみに地球の歩き方ブログ2回目の登場。

私、ここの庭園が大好きでして、久々の一般公開にまたまた来てしまいました。

かつての東海道の名水・走井の井筒

前回は秋でしたが、今回は夏。

7名のさまざまなカテゴリーの作家さんが作品とともに集う「夏遊会」というイベントが開催されていました。

ここは古くから臨済宗系寺院としてこの地に存在していましたが、そのあと日本画家の橋本関雪が別邸として購入し今にいたります。

走井居と呼ばれる建物の先には回遊式の庭園が広がります。

秋の紅葉シーズンもすばらしいのですが、夏の木々の青々とした世界も美しいですね。

木工作家の作品であるスツールが、庭園に自然に溶け込む様子もおもしろい。

明治天皇が休憩したといわれる奥の建物には陶芸作家さんの作品のほか、染色や皮革の作家さんの作品が並びます。

小野小町縁の百歳堂で作家さんと過ごす時間

庭園を見下ろす位置には、小野小町が100歳まで過ごしたといわれる百歳堂という庵があります。

小野小町はこんなにすてきな景色を毎日見て過ごしたんですね。

と、ここに先ほど奥の建物にあった革製品の作家・村上耕太さんがおられました。

彼は京都下鴨・大徳寺の近くにアトリエを構え、「LeatherBag&IndigoDye零」というブランドを立ち上げている皮製品の作家さんです。

この日は、お坊さんが托鉢の際などに持ち歩く頭陀袋をモチーフにした馬皮のバッグを展示されていました。

馬皮はとても柔らかくて、牛革と比べてもとても軽くできるそうです。

また皮の香りがものすごくいい。レザー独特のツンとくる匂いではなく、本当にいい香りがするのです。

写真ではわかりづらいですが、色はお城の瓦に見られるようないぶし銀を思わせる色。染めにも非常にこだわりが感じられる一品でした。

この日も塀の向こうの国道1号線を多くの車は行き交っていましたが、やはり月心寺の内側には時が止まったような空間が広がっていました。

しばし作家さんたちとそんな空間で過ごす時間……。なんかすごく贅沢な感じがしますね。

■月心寺・走井居

・住所: 滋賀県大津市大谷町27-9

・電話: 077-524-3421

・営業: 普段は一般公開されていません。10名以上からの要予約となります。

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