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2020年7月1日以降、入国時に14日間の自己隔離の義務がつくという条件がつきながらも日本からの旅行客を受け入れることができるようになったイタリアですが、この条件つきというのが依然ハードルが高い状況となっています。また、この発令も一時は7月31日まで延長されていましたが、現在も当面は有効とのことになっています。そのような厳しい状況のなかで、ローマの人たちが週末になるとにぎわう人気の大型ショッピングセンターのポルタ・ディ・ローマ(伊語:Porta di Roma)を訪れたので、今回はそのときの状況をお届けしたいと思います。
このポルタ・ディ・ローマは、ローマの中心部から北東へ15kmのところの外れに位置し、ローマという大都市の都市開発事業のひとつとして2007年7月より開業しています。昨今の経済不振による影響で店舗数は縮小していますが、開店当時は、欧州最大で220店舗収容を誇る大型商業施設として謳われました。日本でもなじみのあるIKEAそして、フランス生まれの大型ホームセンターのLeroy Merlin(ルロイ・メルラン)や近年になって日本にも上陸した大型スポーツ用品店のDecathlon (デカトロン)も収容しています。
※Decathlon(デカトロン)のレジも新型コロナウイルス対策のために番号呼び出し式でシールドつきのレジになっています。
新型コロナウイルスで長期間の都市封鎖等を経験したこのイタリアならではの懸命な感染予防対策は、このポルタ・ディ・ローマでも見られました。大型商業施設だけあって、まさに町の縮図というようにこのような防菌対策をすることにより永遠の都「ローマ」では、かつての活気を取り戻そうとしています。
※普段は広告が入る電光掲示板ですが、この時世では、「マスクを着用しましょう」と掲示されています。
本当にこれまでは考えられなかった世界ですが、各店舗には、商品に触れるための使い捨て手袋も用意されており、消毒液も常備されています。
商業施設内へ入場する際にも当然のように体温のチェックが入ります。この暑いローマでは、体感温度が上がってしまうこともあるので、自分の体温が心配になりますが、そうした検査も必須となっています。
室内での買い物も同様にマスクを着用しながら夏場のローマの町を歩けば、どうしても非常に息苦しく感じますが、社会的距離(ソーシャルディスタンス)を保ちつつ、適度に空気の取り入れながら少しでもこの瞬間を割り切って楽しみたいものです。
ここローマの町も以前のあの深刻な時期と比べて新規感染者も少なくなってきてはいますが、海外からの旅行客が訪れたり、経済活動が再開されたこともあり、新規感染者が昨日より増えたり減ったりの日々で完全になくなる日が訪れるのはまだ遠いと感じさせられます。何よりも新型コロナウイルス感染が落ち着き、自由に旅行できる日が待ち遠しいですが、このポルタ・ディ・ローマは、ローマの町の外れにありながらも公共機関で訪れることができる便利でかつローカルな大型商業施設なので、お土産のまとめ買いには最適です。いつの日にかローマを訪れる機会を得られたら、ぜひ訪れてみてください。
■Porta di Roma
・住所: Via Alberto Lionello 201 139 Roma 00139
・営業時間: 月~日 10:00~21:00(レストランは、23:00まで営業)
・アクセス方法: ローマのテルミニ駅からは38番のバスがPorta di Roma行となっています。所要時間は約1時間。そのほかの方法は、地下鉄B線の「Jonio」行にてLibia駅下車、その後は38番バスまたは、80番のバスにてPorta di Romaへ向かうことができます