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以前よりレゴランドに行きたいと子供にせがまれていたので、2020年の今年こそは連れていかねば、と気負っていたところにまさかの新型コロナウイルス発生。今年はダメかと思っていたところ、ちょうどおりよく夏休みがはじまる先月7月4日から再オープンしました。
子供の数年ごしの願いをかなえるべく、イギリスの「レゴランド・ウィンザー(LEGOLAND Windsor)」に行ってきました。ウィンザーとは、ヘンリー王子夫妻(2018年当時)が挙式したウィンザー城(Windsor Castle)が近くにあり、イングランド南東部に位置するウィンザーという町のことです。
コロナ後にこういったテーマパークを利用するのははじめてなので、若干緊張して開園時刻を少し過ぎた10時に到着しました。駐車場はそれほど混んでいなかったのですが、入口に向かう通りにはなにやらすでに列ができており、ほどよい混み具合です。
列をたどると手荷物検査があり、そのあとはひとりずつ検査器で熱があるかのチェックをされたりと、それゆえの行列でした。チケット売り場はありますが、当日券とオンライン事前予約では40%も値段の差があり、(2020年8月時点でオンライン価格ひとり£26)購入時に並ぶ必要もないので、ほとんどの人がオンラインチケットを持っているようでした。子供料金はなく、身長90cm以下の幼児のみが入場無料でした。
眼下に広がる絶景ビュー
無事入場ゲートをくぐり抜け、しばらく直進すると視界がやけにひらけています。遠くのほうに緑と町並みのような建物がうっすら見え、園内なのになぜそんな風景が?と不思議に思って近づくと、あっとおどろきました。
どうやらこのレゴランドは高台にあるようで、そこからは町が一望できる圧巻のパノラマビューが広がっていました。ほかの園内敷地は下のほうにあるようで、グルっと一周するにはそこから坂をくだり、最終的には出口までまたひと山のぼるようなイメージです。大人としては遊具施設よりも、この景色を眺められただけでも十分価値があるほど、すばらしい景色でした。
精巧な造りのミニランド
少し下のほうに階段でおりると、そこには世界中の観光地をレゴブロックで再現した「ミニランド(Miniland)」がありました。残念ながら日本はありませんでしたが、さすがに英国エリアはロンドン各所にスコットランドまで揃っており、民謡をBGMにするなどの充実ぶりでした。
擬似水路にほんもののカモ、それも子ガモがスイスイ泳いでいたり、ハトが建物の間を闊歩していると、やけにハトが大きく見えたりするのがおもしろく、なごみました。
30秒で記念コイン作り
ぜひ試してもらいたいのが、園内各所に設置されている記念コイン製造機で作れるコイン作りです。値段はたったの£1.1! それも、£0.1(1ペンス)は手元に戻ってきます。記念コインとして。
£1と1ペンスのふたつの硬貨を機械にセットし、レバーを自分でぐるぐる回すとアラ不思議。1ペンス硬貨がペロンと伸びて表面にレゴキャラクターが刻印されてはき出されます。しっかり「ウィンザー」の字もあり、旅の記念にピッタリです。
効率的にまわりたい乗りものアトラクション
テーマパークや遊園地といえば、乗りもののアトラクションをいかに多く利用できるか、ということがかなり重要なポイントになってくるかと思います。レゴランド・ウィンザーでは、別途£25〜90までの「リザーブ&ライド(Reserve & Ride)」券を購入すれば、値段に応じたさまざまな特典を受けられます。
基本は行列に並ばず、別レーンから「割りこみ」ができることが大きな特徴ですが、そのほかにも登録したモバイル端末にリアルタイムの待ち時間が表示されたり、乗りものの予約、キャンセル、変更ができたりと時間を短縮できます。
乗りものは、そのほとんどが入園料に含まれていて追加で支払う必要がありませんが、そのぶんどこでも公平に行列ができていて、待ち時間はかなりのものでした。実際わが家は、今回開園から閉園まぎわまでミッチリと滞在しましたが、そのほとんどは「待ち時間」に費やされたといっても過言ではありません。
唯一の救いといえば、閉園が近づく16時台になるとぐっと列が短くなり、どのアトラクションもスイスイと順番が回ってきたことです。
時短、節約につながる持ちこみテク
行列といえば、今回もっとも時間をとられて並んだのは、皮肉なことにアイスクリーム屋さんでした。天気は快晴、それでもイギリスなので日陰に入ればすぐに肌寒くなりますが、日差しがあればノースリーブにワンピースと目いっぱい夏を楽しむのと同じく、イギリス人にとってアイスクリームは夏の風物詩として欠かせないアイテムです。
かくいうわが家も外出先で子供たちのアイスはお約束で、結局小一時間近く並ぶ羽目になりました。昼食も、売っているのはせいぜいホットドックかハンバーガーくらいで(食べたあとに大型のピザ店も見つけましたが)、今はこの社会的距離の関係で店内の席は縮小されており、座る場所もままならない、という子連れには少々難しい状況に。
苦労して食べたあとに再びアトラクションで並んでいると、とあることに気づきました。イギリス現地のママさんたちは、インド系なら自家製麺を、白人系ならさまざまな種類の手作りサンドイッチにジュース、スナック、果物をクーラーバッグから取りだして子供たちに食べさせています。
せわしないのとお行儀面ではあまり模範的な例とはいえないかもしれませんが、園内にはベンチもたくさんあることですし、こういった娯楽施設では食べもの持参!が時短と節約のカギだったかもしれません。若い家族連れだけでなく、お孫さんを連れたご高齢のカップルでもこのパターンは多かったのでイギリスでは見慣れた光景なのだと思いました。
ちなみに、わが家が利用したハンバーガー店にはほかにも日本人家族がおり、同じような行動パターンになんだか安心して、勝手に親近感がわいていました。
おみやげショップで旅のしめくくりを
最後は大人も子供もお待ちかね、レゴグッズが豊富に売られているみやげもの店の紹介です。園内各地に小さなショップはありますが、やはり大物は出入口付近の大型店。
入場者数の制限から、ほんのすこしだけ並びましたが、とくに問題なくすんなりと入店しました。中はTシャツやリュックサックといったファッションから、定番のレゴブロックのセット、ニンジャ・ゴーなどの特定ブランドのコーナー、セール品に「レゴランド・パークセット」といった新商品などがところ狭しと積まれ、レゴ好きでなくても自然に興奮してしまいます。
女の子のコーナーもしっかりあり、幼児向けのデュプロ、大人目線で見てもカッコいい文房具やエコバッグ、旅行カバンの札など、老若男女問わず楽しめる商品が満載です。
「Hard to find」というコーナーは文字どおりほかではあまり売られていないのでしょうか。希少性を感じました。
また、手が出しやすくおなじみのキーホルダーは£4.99均一でズラリと並び、真剣なまなざしで選ぶお父さんなど、たくさんの大人が群がっていました。
新型コロナウイルスが終息し、「どこのレゴランドに行こうか」と迷ったときは、イギリスの「レゴランド・ウィンザー」も候補のひとつに入れてみてはどうでしょうか。