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【新型コロナウイルスCOVID-19】フランスのリヨンで、ついに屋外でのマスク着用が義務化されました

マダムユキ

マダムユキ

フランス特派員

更新日
2020年8月21日
公開日
2020年8月21日
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【フランス リヨン便り n°34】

皆さま、こんにちは。

長引くコロナ禍と夏日で、疲労感を覚えるのは私だけでしょうか。

コロナ禍で日程が後押しされた欧州サッカー連盟(UEFA)主催のチャンピオンズリーグも終盤を迎え、昨日の2020年8月19日、リヨンのサッカーチームOLこと、オランピック・リヨネとFCバイエルン・ミュンヘンが準決勝で対決しました。結果はご周知のとおり、ミュンヘンが3-0でリヨンを破りました。

あ~、本当に残念でした。声を張り上げて応援したのですが、力及ばずでした。

FCバイエルン・ミュンヘンはUEFAチャンピオンズリーグで5回も優勝経験のある最強チームです。やはり一枚上手でした。オランピック・リヨネはチャンレンジャーとしてよく頑張ったと拍手を送るべきなのかもしれませんが、本当に「勝ってほしかった」です。

翌朝、少し肩を落としてオフィスに向かい、気分を持ち直して仕事をしていると、在リヨン領事事務所から一斉メールが届きました。タイトルは「リヨン市におけるマスク着用義務化」。ついにきたか!

2020年8月22日(土)午前8時から、9月15日(火)午後12時まで、リヨン市の大通りや広場、屋外マルシェなどで11歳以上の歩行者(含:自転車やキックボード利用者)のマスク着用が義務化され、違反者には罰金€135ユーロが科せられます。

すでに、パリ、ニース、マルセイユ、カンヌ、トゥールーズ、ナンシー、リール、ビアリッツ、オンフルール、サン・マロなどで、市内の一部の区域におけるマスク着用が義務づけられていました。ついにリヨンも仲間入りです。

連日メディアが、夏のバカンスで人の移動が増え、新型コロナウイルス感染の第二波を懸念する報道を行っていますが、そんな折り、リヨンの地方雑誌『LYON CAPITALE』の朝刊で「リヨンの入院感染者数が減少している」という記事を目にしました。「リヨンは感染が落ち着いている」と安心していた矢先のことです。サッカーに次いでのダブルショックでした(少し大げさかもしれませんが)。

リヨン市内でマスク着用が義務づけられている地域は次のとおりです。

ソーヌ川右岸のリヨンの歴史地区ならびにソーヌ川とローヌ川に挟まれたプレスキルのベルクール広場とテロー広場の間の地区、パールデュー駅(リヨンの主要TGV駅)付近は、午前10時から午後11までマスク着用が義務化され(青色ゾーン)、ソーヌ川沿いとローヌ川沿いにおいては午後6時から午前2時までが規制対象(赤色ゾーン)となります。冷静に判断して、リヨン市内でも最も人が集まりやすい地区で、ソーシャルディスタンスの確保が難しいことから、賢明な措置だと思います。

なお、「マスクは口だけを覆うのではなく、鼻やあごが覆われていない場合、正しく着用されているとはみなされないので、注意してください」とのことです。

個人的には、フランス全土で7月20日より閉鎖された公共空間(つまり屋内のことで、例えば飲食店、文化施設、行政施設、商業店舗など)のマスク着用が義務づけられてから、外出するときはいつもマスクを着用しています。マスクを着けたり、外したりするのが面倒なので、というよりは外したマスクはどうすればよいのか、マスクを腕にかけておけばよいのか、あごにかけておくのか、耳から垂らしておくのか、カバンにしまうのか、どうすればよいのか。対処方法が見つからないので、つけっぱなしが一番よいという理由で、外出時は常時、着用しています。ですから、マスク着用義務化のプラクティカルなインパクトはあまりありませんが、「リヨンも屋外でのマスク着用が義務化されたのか……」というメンタルでのインパクトが強かったということです。

残暑の折り、マスク着用で外を歩くことは快適ではありませんが、大切なのはウイルスから身を守ることです。夏バテ、熱中症にも気をつけながら、感染予防を続けていきましょう。

最後に、後ろめたさを引きずらないために(リヨンのひがみにならないために)、UEFAチャンピオンズリーグについて追記しますね。パリ・サンジェルマンFCがライプツィヒを準決勝で破り、決勝に進出しました。パリジャン、パリジェンヌ、おめでとうございます! 初優勝目指して、頑張ってください。

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