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注意:新型コロナウイルスの事態が収束したらぜひ訪れてほしいスポットを紹介させていただいています。この記事では現在のフランクフルトの様子をお伝えしたくて書いています。皆さまの次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。
フランクフルトの中心地といえばハウプトヴァッヘ(Hauptwache)。
いろいろなレストランやカフェが集まり、店もたくさんあるので買い物にも便利なエリアで、いつもにぎわっている場所です。
ゲーテ像が飾られているハウプトヴァッヘのゲーテ広場(Goetheplatz)の周辺では、定期的にさまざまなプロジェクトのインスタレーションが設置されています。ちょうどこの時期はユニークなオブジェと植物で覆われたベンチのようなものが置かれていました。
一見ただのちょっと変わった植物に囲まれたベンチに見えますが、よく見るとフランクフルト市のマークとともに、英語で気候適応を意味するCLIMATE ADAPTIONという文字が。プレートには環境保護への取り組みや目標などの詳細がベンチの横に英文で書かれています。
ドイツには各地に緑地計画を進めるオフィスGrünflächenamt(緑地化事務所)があり、町の緑化に取り組んでいます。ここフランクフルトにも緑地化事務所があります。
ハウプトヴァッヘのベンチはフランクフルトの緑地化事務所とHelix Pflanzensystemeという都市部の建築物などを緑化する企業が提携して手がけたもので、植物で覆われた壁のような背もたれ部分が目を引きます。
ちょうど陽射しの強い夏には日陰が心地よいものです。筆者が通りがかったときも、ちょうどお昼どきということもあり植物ベンチでランチを食べながら休憩している人がいました。
私も空いているベンチに座ってみましたが、公園まで行かずとも植物に囲まれて座れるのはリラックスできるうえ、気候変動について考えるきっかけになるのでいいアイデアだと感じました。
フランクフルト緑地化事務所はハウプトヴァッヘに限らずフランクフルトのさまざまな公共スペース、公園、墓地、遊び場、緑地帯などにある20万本以上の木々を管理しています。
気候変動などエコロジカルな課題に積極的に取り組んでいるドイツ。気候変動保護法(Klimasaschutzgesetz)が去年12月から施行され、今年2020年1月にドイツ教育研究省(BMBF)は今年度の国際科学年のテーマとしてバイオエコノミーを提唱。
これまで石油に委ねられてきた経済成長を持続可能性を持つ資源におきかえたり、二酸化炭素排出量をより減らす計画を実施しています。
今後10年で1990年より二酸化炭素を55%削減することを目標に今後さまざまな取り組みがされていくドイツ。ここフランクフルトの町並みも、より緑が増えていくことを期待します。
次回皆さんがフランクフルトへ来る頃には、ゲーテ広場のあたりでフランクフルト市の新たな企画を見ることができるかもしれません。