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【新型コロナウイルス関連】マレーシアの回復のための活動制限令が12月31日まで延長決定

逗子 マリナ

逗子 マリナ

マレーシア特派員

更新日
2020年9月2日
公開日
2020年9月2日
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マレーシアでは2020年6月10日から8月31日まで100日間を回復のための活動制限令(Recovery Moving Control Order=RMCO)とし、経済活動の再開や新しい日常生活を送るための期間としていました。

解除となるのか、あるいは新しい生活様式となるのかと注目されるなか、8月28日にムヒディン首相のテレビ演説があり、年内いっぱい、つまり12月31日までRMCOが延長されるとの発表がありました。

以下は個人的な印象となりますが、RMCOはよく言われるソフトロックダウンというよりもマレーシアでは新規感染者を抑制をしつつ最終的には感染者ゼロを目指すためにどうすればいいか、つまり現時点では共存という内容ではないかと思います。

そのためSOP(防疫のための標準運用手順)を遵守しながら日常生活に戻すことの重点を置いていると感じます。

一部営業を再開できていない(できなかった?)カテゴリーもありますが、クアラルンプールにおける実情は飲食店やショップ、娯楽施設も現在はアプリを使ったチェックイン、ソーシャルディスタンス、手の消毒などを徹底することで営業しています。

営業時間や入店、注文、いままでよりも踏む過程が増えたりしているのはありますが、新型コロナ肺炎と共存しつつなるべく以前の状態に寄せていく、といった取り組みが感じられます。

現在のところマレーシアの1日あたりの新規感染者数は10〜20人前後で推移しています。

また海外からマレーシアへ入国する際は、マレーシア国民、外国人を問わず、政府が指定する施設において14日の自主隔離が必須となっています。隔離される場合はリストバンドを装着し、保健省の係員など以外が勝手に外すことは罰則の対象となります。

ところがこのような状況のなか、8月陽性と判定されたある男性が隔離期間にもかかわらず経営する飲食店に行ってしまい、そこから大規模なクラスターが発生。男性は5ヵ月刑期と、RM12000(約30万円)の罰金刑となった事案も発生しました。

ほかにも隔離のリストバンドをつけて外出する事例が散見されたため、今後さらに罰則が厳しくなる可能性もあります。

現在ビジネスや教育などをのぞき、観光目的でマレーシアに入国することはできません。

実はマレーシアの感染者数はクラスターを除くと、海外からの帰国者入国者などが多いのです。

国境についてはシンガポールとの間で通勤やビジネスなど条件つきで再開されましたが、完全に通常の状態に戻るにはまだもう少しかかるかもしれません。

(すべての写真撮影by逗子マリナ)

※写真の無断転載禁止

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