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ニューヨーク市は夏から初秋へ
2020年の日本は猛暑だったようですが、ニューヨークも摂氏37度にもなる日が何度かあり、暑い夏でした。まだ日中は30度を超えますが、朝晩はかなり涼しくなりました。日照時間も少しずつ短くなり、夏の間は夜8時半頃まで明るかったのに、もう7時半前には日没してしまいます。
朝方散歩していると、爽やかな風が心地よく、見上げるとすでに秋の空でした。うろこ雲と呼ぶのでしょうか。美しさに見惚れました。まだ残る夏の気配が惜しく、2020年はどこへも行けなかった悔しさもあり、行かないでと夏を引き止めたい気持ちもあります。
NYC 公立学校新学期再開は、2020年9月21日(月)に延期へ
2020年9月1日デブラシオNY市長は、レイバーデー明けの9月8日に公立学校の新学期を再開する予定を、2020年9月21日(月)へ延期を発表しました。学校の感染防止対策に不安を覚える声は実際に多く、公立学校の通学再開が経済再開の鍵にもなるので、注目されています。通学再開といっても、週5日間ではなく、通学とオンライン授業の混合学習(blended learning)になります。通学させたくない場合は、引き続き自宅でオンライン授業を受けることも可能。
■参照記事
通学再開に対して、子供を持つニューヨーカーはどう感じているのか
公立学校の通学再開に関して、子供を持つ親はどのように感じているのでしょうか。学校の再開はまだでも、デイケア(託児所)は再開しており、子供を預けて仕事に出かける親もいますし、なるべく外部と接触させない親もいて、考えもさまざまです。公立学校へ通う子供を持つ親御さんに、聞いてみました。
公立学校再開についてどう感じていますか?
●子供たちは友人に会えたらうれしいだろうから、ソーシャルディスタンスを守れるとは思えず、子供には通学させたくない。自宅待機以降、友人とは遊ばせず姉妹で遊んでいる。世界最大感染都市だったニューヨーク市で、2次感染が起こって欲しくない。
(小学生と中学生の子供を持つアメリカ人男性 教職員)
●子供が学校で感染したら、自分たち親が仕事へ行けなくなるので困る。子供は友人に会いたいので通学したいようだが、自分としてはあまり安心できない。
(高校生の子供を持つ日本人女性 日系企業勤務)
●通学再開はまだ時期尚早で、不安がある。子供は行かせたくない。
(高校生の子供を持つインド系女性 専業主婦)
私の周りで聞いた数人の親なので、これがニューヨーカーすべての声ではなく、一部の意見です。
ニューヨーク市は現在人口流出が続いており、オンライン授業ゆえ、他州へ移動してしまった教師もいて、教員が不足しているとの噂もあります。語学学校や専門学校は、公立学校に準じるものと思われ、まだ詳細は決まっていないところが多いようです。大学については他州で感染被害が出たこともあり、慎重に行われますが、マンハッタンのマンモス大学ニューヨーク大学は再開する予定。
■参照記事
2020年の卒業式は対面では行われなかった。ニューヨーク市クイーンズ区の公立小学校 2020年6月当時
All Photos by Sara Aoyama