キーワードで検索
コロナで止まってしまった時間……、あの炎よ再び
思えば甲賀市・信楽を舞台にした朝ドラ「スカーレット」は、終盤の盛り上がりへと向かうなかでコロナ禍が襲いました。
ドラマに関する企画展なども閉館されてしまうなど、スカーレット効果を望む現地としては非常に寂しい終わり方となってしまっていたのです。
まだまだコロナ自体は収束はしていないものの、コロナとの付き合い方が見えてきたいま、ようやくさまざまな施設の開館、飲食や旅行の解禁がされてきました。滋賀県下でも徐々にではありますが、コロナ対策のもと、楽しめる場所が増えてきています。
そんなイベントのひとつが、旧信楽伝統産業会館で開催中の「テレビドラマの世界~スカーレットの舞台 甲賀市信楽~」です。
この企画展では、あのスカーレットで実際に使われたセットの一部や、小道具などが展示されているのです。
スカーレットは最後まで余すことなく見てきたフナズシマル、これは絶対に見逃せない!とさっそく行ってまいりました。
テレビドラマの世界がそこに!
開催されている旧信楽伝統産業会館は、信楽高原鉄道「信楽駅」から徒歩6分。新宮神社前交差点の手前にあります。
ちなみに新しい信楽伝統産業会館は駅から3分のところですよ。
入口でアルコール消毒&検温を行い、来場者記録を記入にて入場。
さっそく入ってすぐのところには、主人公・喜美子の幼なじみである大野信作の実家で、雑貨屋から商売替えしたカフェ「サニー」が再現されており、気分をグッと盛り上げてくれます。
会場入口から中へ入ると、
釉薬を使わず土に含まれる自然の成分で独特の風合いをだす自然釉に喜美子が目覚め、大金を投じて自宅の庭に作った「穴窯」のセットがそこにありました。
まさに主人公の命をかけた戦いの場であった穴窯。喜美子の魂の炎が燃え上がったあの穴窯です!
そして穴窯の横には、ドラマのなかでも穴窯のすぐそばにあった工房「かわはら工房」の看板。
その先にドラマでも特に多くの重要なシーンの舞台となったあのセットが。
工房の室内セットが移設されていました。これはファンなら涙ものではないでしょうか!
じっと眺めていると、いまそこにろくろを回す喜美子や、それを見つめる八郎、武志たちが居るかのように感じます……。
テレビ画面の先にあった、あの数々の感動のシーンがここで本当にあったんだと思わず感動してしまいました。
ドラマの名シーンを思い出す小道具達
別の会場では、ドラマ内で使われた衣装や小道具の展示されています。
まずは、オープニングでSuperflyさんが歌うフレアとともに流れる印象的なクレイアニメーションの人形。
これを見るだけでスカーレットだとわかるものですね。
「日々 恋をして 胸を焦がしたい いたずらな空にも……」と、頭に曲が流れ出します。
要所要所で出てきた狸の焼き物や、
八郎がフカ先生に、食べるために先生の絵を売ってしまったことを告白し号泣したシーン。そのときの絵を喜美子が想像で書いたこの絵も非常に印象深く脳裏に焼きついています。それが目の前に!
思い出してちょっとジーンときてしまいました……。
幼少期からドラマ終盤までの喜美子の衣装も揃っています。
このゲームセンターの看板も喜美子の息子・武志を思い出してしまうセットですね。
もう、なぜかドラマのなかの品々に、自分の思い出であるかのように懐かしさを感じてしまった次第……。
スカーレットの感動の炎は私の中でいつまでも燃え続けているのかもしれません(うまく言い過ぎかな?)。
お土産もちゃんと買って帰りましたよ。
※記事中の写真については、信楽町観光協会様の了承をいただき掲載しております
【旧信楽伝統産業会館「テレビドラマの世界~スカーレットの舞台 甲賀市信楽~」】
・住所: 滋賀県甲賀市信楽町長野1142
・電話: 0748-70-2466
・開館時間: 9:00〜17:00
・アクセス: 信楽高原鉄道「信楽駅」下車、徒歩6分