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2020年の9月も過ぎ去り、すっかり秋のフランクフルト。
ちょうどこの時期から考え出すことといえば、ドイツの町が一番美しく輝くイベント、クリスマスマーケット。
通常であれば11月の後半頃から各地でクリスマスマーケットが開催されていますが、新型コロナが続くなかどうなるのでしょう。今回はフランクフルトのクリスマスマーケットの開催について、現時点でわかっている範囲で状況を紹介していきます。
注意:新型コロナウイルスの事態が収束したらぜひ訪れてほしいスポットや現地情報について紹介させていただいています。この記事が、皆さまの次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。
ドイツのほかの町では、すでに早い時期でクリスマスマーケットの中止を決定した町や地域が出てきています。情報を見ていると、比較的小規模のクリスマスマーケットは早い段階で中止を決めている印象。大きな町はできるだけ工夫して開催したい様子。ただし、大きな町でも一部のエリアではキャンセルとなっています。
例えば、世界遺産のケルン大聖堂を見ながらホットワインが飲める大聖堂前のクリスマスマーケットや旧市街でのマーケットは中止を表明。また、暖かい室内で気軽にクリスマスマーケットを体験できるミュンヘン空港のマーケットも中止決定しています。
上記の町では、クリスマスマーケットは例年複数箇所で開催しているので、町全体が中止とはなっていません。
同じ町の中のほかのエリアでは恐らく開催されるのではないかと考えられています。
さて、フランクフルトはどうなっているのでしょうか。
9月半ば頃に筆者が個人で調べてみたところ、フランクフルトはまだ中止を発表してはいませんでした。むしろ、できるだけ開催したいという姿勢でした。
そして9月も終わり頃、フランクフルト市長のペーター・フェルトマン(Peter Feldmann)氏はフランクフルト・クリスマスマーケットの主催者とミーティング。「フランクフルトのクリスマスマーケットは開催するべきである」と、あらためて開催したい旨をコメントしました。フランクフルト市のウェブサイトでは、市長が2020年用として使われるであろうクリスマスマーケットの屋台用マグカップを手にする写真が確認できます。
ここでフランクフルト在住者としては、「フランクフルトではクリスマスマーケットが開催される! うれしい!」と期待してしまうのですが、まだ最終的にどうなっていくかは今後のコロナの状況次第で、開催時の感染防止の有効手段を考えることは必須。
フランクフルト市長の言葉から、クリスマスマーケット開催の可能性は非常に高いとみられ、フランクフルト市も開催するつもりではいるものの、現段階ではまだ100%確実とはなってはいないのが現状。フランクフルト市は今後もう少し時間をかけて具体的な開催手段、屋台でのコロナ対策案など、ベストなやり方を固めていく方針です。恐らく最終決定は10月の半ば以降になるのではと予想されます。(最終決定・情報がわかり次第特派員ブログでもアップデートします)
現時点で確実に予想できる点は「2020年のクリスマスマーケットは例年のものとはかなりちがう形になる」ということ。ドイツでは引き続き多くの人が集まる大規模イベントは禁止としています。多くの人が集まるクリスマスマーケットでどうするのか?というところですが、
【マスク着用や手指の除菌は必須】
屋外とはいえ他者と近くなる可能性があるのでマスクは必須。また、飲食する場合は除菌や仕切り板なども設置されるでしょう。
【屋台を置くスペースをかなり開け、密を避ける】
1ヵ所に設置する屋台の数を減らし、その分スペースを作ることで密になることを防ぎます。
【屋台の間隔が大きくなる分、クリスマスマーケットのエリアが例年より広がる】
屋台同士が離れ、人の動きを分散させるためにクリスマスマーケットの配置エリアがいままでより広がると思われます。現にフランクフルト市の場合は開催する場合は例年は開催場所ではない通りや旧オペラ座のある場所まで拡大する予定とのこと。
ほかにも飲食する場合の連絡先の提出や順路を一方通行にするなど、数多くの提案が考えられています。
現時点ではまだ最終決定とまでは行っていませんが、市長のメッセージからはフランクフルトでの開催の可能性は十分高いと感じています。