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2020年10月6日から7日にかけてハリケーン「デルタ」がカンクンを直撃しました。
カテゴリー4と発表されていましたが、そのあとの報告ではカテゴリー3だったとのこと。
私自身、2005年のハリケーン「ウィルマ」カテゴリー5を経験しているので、少し余裕が持てましたが、カテゴリーの大きさは関係なくハリケーン接近というだけで、嫌な意味でドキドキそわそわで落ち着かず。
10月6日13時、州知事より19時以降の外出禁止令、と同時にLEY SECA(レイセカ・禁酒法)が始まり、カンクンのホテルゾーンや周辺に滞在しているツーリストは安全な場所への避難が始まりました。
LEY SECAについての記事はコチラ➡https://tokuhain.arukikata.co.jp/cancun/2016/05/ley_seca.html
10月7日、夜中1時に上陸との予報でしたが、風も雨も穏やかだったので眠りに落ちてしまいました。
3時30分頃、ガタガタ、ピューピューという家に入り込む風の音で目が覚め、家族4人で窓から離れた安全な場所に集合。
15年前もこんな感じで過ごしたんだよ~などと話しをしていると、同じように強風での揺れを車のセンサーが反応し、あちこちでアラーム音が始まったり、2階部分をガラスで囲ったおしゃれな外観のお向かいさんからは、パリーンという音とともに飾りが崩れ落ちる音や、何かが飛んでぶつかる音……など、まずは真っ暗で何も見えないなか、音でハリケーンを体験する息子たち(15年前は長男2歳、次男2ヵ月だったのでまったく記憶なし)。
明け方6時頃までこの恐怖の音が続いたので心配で眠れず、空が明るくなる頃にやっと収まってきたので、皆で寝落ち……。
昼過ぎに主人が見回りに行くと、息子たちを連れて出かけて行きましたが、私は居残りで家の中と周りの掃除。ご近所さんと近くの公園のお掃除。
帰ってきた息子たちに感想を聞くと、木々はなぎ倒され根本からひっくり返っている木もあったり、鉄柱がぐにゃりと曲がっていたり、看板なども落ちていたと、目で見てハリケーンを体験した様子。
10月8日。
天気も回復したのでホテルゾーンの様子を見てきました。
空港に行く途中のガススタンド。 柱も曲がってしまっています。
屋台のタコス屋さんが出る場所があるのですが、このような感じ。
それでも営業!
そしてホテルゾーンへ。
ヤシの木の葉は風が当たった方向が落ちてしまっています。
少し掃除されていますが、木々や葉っぱがまだまだ道路端っこに。
CANCUNモニュメントのあるドルフィンビーチ。
土台はありますが、文字たちは避難中?
ビーチの砂が道路まで上がってきて真っ白。
一生懸命に掃除してくれています(ありがとうございます!)。
柵も曲がっちゃいました……。
つい最近、やっとビーチが解禁になったばかりなのにまたしばらくクローズですね……残念。
ジャングルツアーで使用するボートもこのように陸に避難。
スタッフで一生懸命ボートを引っ張り、ラグーン(内海)へ戻しているところ。
看板などもなぎ倒されて……。
2005年のウィルマのあと、被害のひどかったLIVE AQUAというホテル。
今回は数枚タイルが剥がれ落ちただけでした。
外観にずいぶん被害のあったホテル。
わかりずらいですが、有名レストランの看板が倒れています。
こちらバス停。
パッと見ると20年間忘れられていたかのような感じに見えますね。
ところどころ、まだ木が倒れているので注意が必要。
陸軍海軍はもちろん、ボランティアも入ってくれています。
カンクンは大雨になるといたるところで水没してしまうので、降雨量が少なかったことが不幸中の幸い。
それでもカテゴリー3の風の破壊力、自然の怖さが身に沁みました。
コロナでかなりの打撃を受けているカンクン、やっとツーリストも戻り回復の兆しを見せていましたが、ちょっと早いよ、という警告だったのかな?とも思います。
これからは復興に向けて、という意味でも立ち上がっていかなければいけないカンクンです。
Hasta luego!