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ハリケーン「デルタ」通過後の様子。

MIKI PASSOS

MIKI PASSOS

メキシコ特派員

更新日
2020年10月9日
公開日
2020年10月9日
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2020年10月6日から7日にかけてハリケーン「デルタ」がカンクンを直撃しました。

カテゴリー4と発表されていましたが、そのあとの報告ではカテゴリー3だったとのこと。

私自身、2005年のハリケーン「ウィルマ」カテゴリー5を経験しているので、少し余裕が持てましたが、カテゴリーの大きさは関係なくハリケーン接近というだけで、嫌な意味でドキドキそわそわで落ち着かず。

10月6日13時、州知事より19時以降の外出禁止令、と同時にLEY SECA(レイセカ・禁酒法)が始まり、カンクンのホテルゾーンや周辺に滞在しているツーリストは安全な場所への避難が始まりました。

LEY SECAについての記事はコチラ➡https://tokuhain.arukikata.co.jp/cancun/2016/05/ley_seca.html

10月7日、夜中1時に上陸との予報でしたが、風も雨も穏やかだったので眠りに落ちてしまいました。

3時30分頃、ガタガタ、ピューピューという家に入り込む風の音で目が覚め、家族4人で窓から離れた安全な場所に集合。

15年前もこんな感じで過ごしたんだよ~などと話しをしていると、同じように強風での揺れを車のセンサーが反応し、あちこちでアラーム音が始まったり、2階部分をガラスで囲ったおしゃれな外観のお向かいさんからは、パリーンという音とともに飾りが崩れ落ちる音や、何かが飛んでぶつかる音……など、まずは真っ暗で何も見えないなか、音でハリケーンを体験する息子たち(15年前は長男2歳、次男2ヵ月だったのでまったく記憶なし)。

明け方6時頃までこの恐怖の音が続いたので心配で眠れず、空が明るくなる頃にやっと収まってきたので、皆で寝落ち……。

昼過ぎに主人が見回りに行くと、息子たちを連れて出かけて行きましたが、私は居残りで家の中と周りの掃除。ご近所さんと近くの公園のお掃除。

帰ってきた息子たちに感想を聞くと、木々はなぎ倒され根本からひっくり返っている木もあったり、鉄柱がぐにゃりと曲がっていたり、看板なども落ちていたと、目で見てハリケーンを体験した様子。

10月8日。

天気も回復したのでホテルゾーンの様子を見てきました。

空港に行く途中のガススタンド。 柱も曲がってしまっています。

屋台のタコス屋さんが出る場所があるのですが、このような感じ。

それでも営業!

そしてホテルゾーンへ。

ヤシの木の葉は風が当たった方向が落ちてしまっています。

少し掃除されていますが、木々や葉っぱがまだまだ道路端っこに。

CANCUNモニュメントのあるドルフィンビーチ。

土台はありますが、文字たちは避難中?

ビーチの砂が道路まで上がってきて真っ白。

一生懸命に掃除してくれています(ありがとうございます!)。

柵も曲がっちゃいました……。

つい最近、やっとビーチが解禁になったばかりなのにまたしばらくクローズですね……残念。

ジャングルツアーで使用するボートもこのように陸に避難。

スタッフで一生懸命ボートを引っ張り、ラグーン(内海)へ戻しているところ。

看板などもなぎ倒されて……。

2005年のウィルマのあと、被害のひどかったLIVE AQUAというホテル。

今回は数枚タイルが剥がれ落ちただけでした。

外観にずいぶん被害のあったホテル。

わかりずらいですが、有名レストランの看板が倒れています。

こちらバス停。

パッと見ると20年間忘れられていたかのような感じに見えますね。

ところどころ、まだ木が倒れているので注意が必要。

陸軍海軍はもちろん、ボランティアも入ってくれています。

カンクンは大雨になるといたるところで水没してしまうので、降雨量が少なかったことが不幸中の幸い。

それでもカテゴリー3の風の破壊力、自然の怖さが身に沁みました。

コロナでかなりの打撃を受けているカンクン、やっとツーリストも戻り回復の兆しを見せていましたが、ちょっと早いよ、という警告だったのかな?とも思います。

これからは復興に向けて、という意味でも立ち上がっていかなければいけないカンクンです。

Hasta luego!

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