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2020年の10月に入ったあたりから、ドイツのコロナ関係のニュースではあまりいい内容ではなくなってきています。
ここ最近、ドイツではコロナの陽性件数が大幅増加となっており、過去7日間の期間に10万人中50件以上の感染者が出ている町や地域が各地で出てきています。
残念ながら、筆者の住む町フランクフルトでも今週コロナリスク地域(Risikogebiet)扱いになるボーダーラインを超えてしまいました。
この記事を書いている今日、フランクフルト市の公式情報によると10万人中65.2という数字が出ています。
実はこの週末、フランクフルトから別の町へ1泊の予定で出かけようとしていた筆者は先週末頃からフランクフルトの感染状況の数字を追っていました。
そのとき、すでに50に近づいていたので危ないと思っていたところでした。そしてフランクフルト市もボーダーラインに差しかかるタイミングでコロナ対策として新たな防疫措置を実施する旨を発表。
おもな規制は以下のとおりです。
フランクフルト市の防疫措置は、2020年10月9日(金)より開始され、少なくとも10月18日まで実施予定です。
・レストランやカフェなどの飲食店では午後11時から午前6時までを法的閉店時間(Sperrstunde)とする。
・店が並ぶ人通りが多い通り・エリアなどはマスクなど口と鼻を覆ってのみ通行可
・祝い事などは公共な場所で25人、私的な場所で10人まで
・一部の公共エリア、公園では終日飲酒禁止
・教会でのミサなど宗教行事ではマスク着用義務
・ショッピングストリートや大規模な商店街など人が多いエリアでは屋外でも8時から22時までマスク着用義務に。ただしレストランのテラス席などでの食事の場合は除く。
(マスク着用義務がある具体的な通りや広場は以下)
Berger Straße、Schweizer Straße(Schweizer Platz含む)、Leipziger Straße、Zeil、 Goethestraße, Oeder Weg(AnlagenringからGlauburgstraße)、Neue Kräme、Königsteiner Straße、Braubachstraße、Münchener Straße、Kaiserstraße、Kalbächer Gasse、Große Bockenheimer Straße(OpernplatzからHauptwacheまで)
・私的なグループで自家用車などを利用する際、複数人が車に乗っている状況の場合はマスク着用を勧める
その他詳しい情報はフランクフルト市の公式ウェブサイトに載っています。
新型コロナ感染者が増えてきたドイツはタイミングが悪いことに秋休みのシーズン。夏休みに旅行をしなかったけれど秋休みは少し息抜きをしようと旅行を計画されていた人もいたことでしょう。
かくいう筆者も、夏は日帰りで少し出かけただけ。上で少し書いたように、ちょうどこの時期に小旅行をと計画していたところでした。
結果から言うと私の場合はキャンセルしたのですが、もしこの時期にドイツ国内で移動をする場合に気に留めておくべきことは何でしょう。
まずはロベルト・コッホ研究所(RKI)の公式情報や新聞・ニュースなどのコロナ感染状況の最新情報を見て、リスク地域についてチェックしましょう。
ドイツでは人口10万人あたり50人以上の感染が出た地域をリスク地域とみなし、各州や自治体で防疫措置や制限などを取り決めています。
例えば10月10日時点ではドイツでは以下の町や地域がこれに該当しています。
・バーデン・ヴュルテンベルク州:エスリンゲン、シュトゥットガルト
・バイエルン州:Fürstenfeldbruck、Memmingen、Rosenheim、Regen
・ベルリン(以前は一部地区で数値を超えていましたが、そのあとベルリン全体でも50以上になっています)
・ブレーメン:ブレーメン市
・ヘッセン州:フランクフルト、オッフェンバッハ
・ニーダーザクセン州:Cloppenburg、 Grafschaft Bentheim、Landkreis Emsland、Wesermarsch
・ノルトライン・ヴェストファーレン州:エッセン、ケルン、ヴッパタール、Hagen、Hamm、Herne、Recklinghausen、Remscheid、Solingen、Unna
もし住んでいる場所が上記のリスク地域に該当している場合、ほかの町や地域へ入域すること自体は可能ですが宿泊施設では48時間以内に受けたコロナ検査の陰性証明がない場合は宿泊を拒否されます。
また、州によっては隔離期間を設けるところなども出てきています。
州ごとの規制は日々変更になる可能性が高いので、州や地域の最新情報を再確認しながら目的地へ行くかどうか判断するのが最善です。
ヘッセン州でのコロナテストについてはこちらのページもあわせて参考にしてみてください。
日本語でドイツのコロナ関係の情報については在ドイツ日本大使館のウェブサイトも参考になると思います。