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竹生島へのルート
琵琶湖には4つの島があります。
日本の淡水湖で唯一の有人島・沖島、島全体が日蓮宗見塔寺の境内となっている多景島、湖面から岩が突き出た沖の白石、そして弁財天信仰の聖地・竹生島です。
そのうちの一つ、竹生島には西国三十三札所の宝厳寺や都久夫須麻神社があり、昔から人々の信仰を集めてきました。
竹生島に行くには、長浜、今津、彦根の3つの港から船が出ています。
・長浜港・今津港発ルート・・・琵琶湖汽船
・彦根発ルート・・・オーミマリン
子供の頃に一度行ったことがあるのですが、久しく島には行っていません。
今回は主催しているサイクリングイベントの目的地として竹生島を選択。彦根港からオーミマリンのクルーズ船で竹生島を目指しました。
鳥人間コンテストで有名な松原に程近い彦根港。
井伊の赤備えをモチーフにした真っ赤な船が連れて行ってくれます。
出港して約40分の船旅です。湖なのにこんなに遠いのか・・・
琵琶湖が大きいことを感じる瞬間です。
しばらくして竹生島へと到着しました。竹生島は花崗岩の一枚岩からできた島なのですよ。
湖底からニョキッと飛び出しているのを想像するのですが、なぜこんな島になったのか不思議です。
神の住む島
島に入るには別途入島料(大人400円・子供300円)が必要です。
チケットを買って、奥へと進むと…
宝厳寺の本殿が現れました。
元は都久夫須麻神社と一体化したお寺だったのですが、明治の神仏分離令でお寺を廃する命令が出ます。
しかし信者の方々の訴えによってなんとか廃寺になるのは避け、一時は本堂を神社に引き渡したものの、その後現在の本堂が再建されることとなりました。
よって今でもそれぞれ同じ神様を祀っています。
その神様は「弁財天」。
七福神の一人である女性の神様ですよね。
ここ竹生島は江ノ島の「江島神社」・広島の「厳島神社」と並ぶ日本三大弁財天の一つなのです。
本堂の中に入ると小さなダルマがたくさん。
お願い事を書いた紙をこのミニダルマに書いて奉納するのです。可愛らしいのでダルマ自体欲しくなってしまいますが、そういう方のために持って帰れるミニダルマのストラップがセットになった授与品も用意されてますよ。
織田信長や豊臣家からの信仰が厚かった竹生島。
都久夫須麻神社に向かう国宝の唐門は、秀吉を祀った京都東山の豊国廟に建っていた『極楽門』を豊臣秀頼の命により移築したもの。さらに言うと豊国廟の極楽門は秀吉の大阪城の極楽橋より移築したものとのことなので、現在唯一残っている秀吉の大阪城の遺構ということになります。
令和2年の唐門修復工事完成で、桃山文化ならではの豪華絢爛な姿が蘇りました。
同じく国宝の観音堂、舟廊下を通ると都久夫須麻神社へと出ます。
こちらではかわらなげができますよ。
瓦にお願い事を書いて…
崖の先に突き出た場所にある鳥居に向かって…
見事鳥居を潜っていけば、何か起こるかもしれませんね。
もちろん潜らなくても、そこは島全体がパワースポットの竹生島。
ここに来ただけでもパワーをいっぱい貰えますよ。
(竹生島・宝厳寺)
住所:滋賀県長浜市早崎町1664−1
電話:0749-65-6521(公社)長浜観光協会
拝観時間:9:30~16:30(観光船就航時間に基づく)