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皆さんこんにちは!
イタリアでは昨日2020年10月25日、新型コロナウイルスの1日の感染数が2万1273人を記録し、ウイルスが2月下旬に流行し始めてから、最悪の結果となりました。イタリアで新型コロナウイルスの感染が爆発し、ロックダウン(全土封鎖)に入ったばかりの3月20日前後で、1日当たりの新規感染者数が6600人程度でしたので、現在はとても深刻な状況です。
最後に記事を書いたのは、7月13日ですが、その間も、イタリアではコロナウイルスはなくなった訳ではなく、1日の新規感染者数が7月14日の114人と、数字的にはやや落ち着いた状況ながらも存在はしておりました。イタリアでは、3月から5月にかけて、非常に厳しいロックダウンを行いましたので、その後は、一人ひとりの努力や自覚もあり、国内では比較的長い間、感染を抑えるためのコントロールができていたと言えます。
↑ 先日、感染爆発寸前に滑り込みセーフで、花の都フィレンツェに行って来ました。こちらは、高台にあるバルディーニ庭園の藤棚からフィレンツェの町のパノラマを撮影したものです。美しいルネサンスの古都が、ローマからの旅人(当方)を迎えてくれましたが、大聖堂(ドゥオーモ)の大きなクーポラが、「危ないからそろそろ早く帰りなさい!」と言っているようにも聞こえました。
ということで、新型コロナウイルスが再び猛威を振るうイタリアから、本日より、現地のレポートを再開したいと思います。第二波の情報です。
1ヵ月で爆発的に感染者数が増えてしまう怖ろしさを、3月には現地で身をもって体験しています。その時の、最初にイタリアに新型コロナウイルスが拡大した時の状況は、過去のブログに書き留めておりますので、どうぞご覧下さい。
再開第1回目は、怖いお話ではなく、先日訪れたフィレンツェの写真を織り交ぜながらお届けします。
↑ こちらも、バルディーニ庭園の藤棚の下からのフィレンツェの眺めです。写真の中央あたりを左から右に横切るように茶色の細いものが見えていると思いますが、こちらはフィレンツェを流れるアルノ川です。前日まで大雨が続いていた為、茶色の濁流となっていました。丘に囲まれた盆地のフィレンツェは静寂のなかにたたずみ、信じられない美しさを見せてくれます。教会の、時を知らせる鐘の音がはるか遠くから聞こえて来ます。
↑ 大聖堂(ドゥオーモ)が見えて来ました。手前が洗礼堂、その奥に見えるのがジョットの鐘楼です。いつものフィレンツェに比べると、コロナウイルスの影響で観光の方はとても少ないです。聞こえてくるのはイタリア語ばかりです。
↑ 筆者は、よその町に行くとまず最初にすることは、バール(カフェのようなところ)に入ることです。カプチーノを飲むと、だいたい町の雰囲気がつかめます。また、味がおいしいかどうかなど(?)で、今日この町と相性が良いかも分かります。帰りに、動かない犬に出会いました。フィレンツェの名物である素敵な革製品がたくさん並んでいます。
↑ 新市場のロッジアというところです。コジモ1世の命で造られた大きなアーケードの下が市場となっています。これから、前にいるイノシシを見に行きます。
↑ かわいい子がいました。ブロンズのイノシシです。鼻がみんなに触られてつるつるになっています。コロナウイルス感染の不安もあり、触っている人はほとんどいませんでした。その代わり、多くの人が、洋服の上から肘でイノシシをタッチしたりしていました。
↑ 触れず寂しいので、お尻の方も見てみました。
イタリアでは、再び新型コロナウイルスの感染者が増えています。
また3月のようにロックダウンをするかどうかの話もあがって来ていますが、商業活動の規制による経済的ダメージが大きい為、慎重に選択する必要があります。とは言っても、"自粛"程度の通達では、判断は個人の裁量にかかって来ますので、感染拡大が止まらなくなり医療崩壊を招きかねません。ここ数日は緊急事態で、連日のように首相令、州知事命令が出されておりますので、次回からはこれらの内容をお届けします。コロナウイルスは、人によりかなり症状の出方が違うことが分かって来ました。日本の皆様、またそのほかの国にお住いの皆様も、どうぞ十二分にお気をつけてお過ごし下さい。
どうかまた美しいイタリアに穏やかな日々が戻って来ますように!次回に続きます。