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2020年10月14日から始まった「条件付き行動制限例(CMCO=Conditional Movement Control Order)」もすでに4週間となりました。
1日あたりの感染者数は3日続けて1000人を超えることもあり、死亡者数も以前と比べると8〜12人と増加しています。
エリア閉鎖なども増えてきたのですが、状況が改善せず、クアラルンプール、セランゴール州、プトラジャヤ、ヌグリ・スンビラン州の一部のCMCOは延長されることが決定しました。
前回のCMCOは移動距離の制限、外食の禁止などが盛り込まれていましたが、今回はやや条件が緩和されていて、外食なども許可されています。しかし残念ながらクラスターなども発生して感染を抑えきれていないというのが実情です。
感染者の半分を占めるのが東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州で、エリアロックダウンにあたる「強制行動制限例(EMCO=Enhanced Movement Control Order)」が発令されている地域が多く、現在のところ西マレーシア側(マレー半島)からは渡航が禁止されています。
とはいえマレーシア中から人が集まり経済の中心となるクアラルンプールとセランゴール州を合わせると10分の1の感染者数となっています。
もちろんまだCMCOの対象となるエリアがない州もありますが、11月5日にはイポーなどがあるペラ州、東海岸のトレンガヌ州内にも発令され始め、じわじわと感染が広がりつつあります。
あまり状況がよくないなか、11月7日に、ムヒディン首相のアナウンスがあり、今回は西マレーシア(マレー半島側)はペルリス州(Perlis)、クランタン州(Kelantan)、パハン州(Pahang)以外は12月6日までの4週間CMCOとなりました。クアラルンプール(Kuala Lumpur)、セランゴール(Selangor)、プトラジャヤ(Putrajaya)も同様となります。この決定は陽性患者と感染率が大幅に増加していることが理由とされています。
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11月5日(11月6日発表)の感染者は1775人で過去最高となってしまいました。そのうち東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州では1199人の感染者が報告され全体の約68%を占めています。
CMCOにおける標準運用手段(SOP)のおもな事項は以下のようになります。
・州や連邦直轄区をまたぐ移動の禁止
・食料品生活必需品の買い出しは一世帯2名まで
・学校など教育期間は閉鎖
・州や連邦直轄区をまたぐ通勤は許可証が必要
CMCO地域の拡大と期間の延長で感染者の抑制がどうなるのか、追ってお伝えします。
(撮影by逗子マリナ)
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