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こんにちは。フランクフルト在住特派員ブロガー、ユウコフランクフルトです。
以前、「フランクフルトのクリスマスマーケットはコロナ禍でも開催される?現状について(9月30日時点)」という記事で当時のフランクフルトでのクリスマスマーケット開催の可能性や状況をお伝えする記事を書きました。あれから約1ヵ月ほどが経ち、今回の記事では新たなニュースをお知らせしたいと思います。
注意:この記事では現在のフランクフルトの様子や新型コロナウイルスの事態が収束したらぜひ訪れてほしいスポットなどをお伝えしたくて書いています。皆様の次回のフランクフルト旅行の参考になれば幸いです。
すでにタイトルから想像できるかと思いますが、非常に残念ながら2020年のフランクフルトのクリスマスマーケットは開催中止となってしまいました。
夏が終わり、ドイツの秋休みシーズン頃からフランクフルトやほかのドイツの多くの地域で感染状況が一気に悪化。その頃ちょうど小旅行計画を考えていた筆者も連日の感染者の数字を追うごとに状況の変化に気づき、旅行を断念。今後のイベント開催は難しくなるのでは、と心配していました。
フランクフルトの感染者も連日増え続け、10月24日にフランクフルト市は公式に開催中止の旨を発表しました。
フランクフルトは早くから2020年のクリスマスマーケットを開催する旨を発表し、実際にいろいろと準備をすすめていました。
前回紹介した記事「フランクフルトで秋のお祭り、Herbst in der Stadt開催」でも書いたように、クリスマスマーケットシーズンの1ヵ月ほど前になるタイミングでクリスマスマーケットの予行演習・テストも兼ねて衛生措置を取りながらイベントを開催していました(この記事を書いている現在も開催中)。
感染状況が悪化していくにつれ、もしかしたら……という考えもありましたが、これまでドイツのメディアを見ている限りではフランクフルトは開催に前向きだったことがわかります。
ドイツ人にとって重要なイベントであるクリスマスマーケット。ドイツの大きな町の中でも開催中止を発表したフランクフルトのニュースは大きな衝撃でした。
フランクフルトの発表があった10月24日の時点では、まだほかのドイツの大きな町は開催中止の発表がない場所も多かったと思います。フランクフルトの開催中止の発表後からドイツ各地でクリスマスマーケットの中止が次々にニュースで取り上げられていきました。
フランクフルト以外でも、近郊の町バート・ホンブルクやマインツ、ヴィースバーデン、リューデスハイムなども開催中止を発表。また、開催予定と発表していたニュルンベルクなどドイツで有名なクリスマスマーケットの町も中止を表明しています。情報が次々に出てきているので把握できないぐらいなのですが、いまではドイツのほぼ全土でクリスマスマーケット開催は難しい状況とみなしてよいでしょう。
フランクフルトのクリスマスマーケットはドイツでも歴史があり、1本のクリスマスツリーの高さはドイツの中で最も高さがあるツリーとして知られています。筆者も含めフランクフルトに住んでいる人はもちろん、このためにわざわざほかの町や国から訪れる人もたくさんいる人気のクリスマスマーケットです。それが今回は中止となってしまい、本当に残念。
ただ、やはりこのような状況になってしまった以上無理に開催するというのも考えもの。クリスマスマーケット中止の目的はこれ以上感染拡大を悪化させないこと。フランクフルト在住者にとっては暗く長い冬の楽しみともいえるイベントでしたが今回は仕方がないとしか言えません。 とにかくこの冬はコロナにかからないように気をつけながら、2021年は笑顔でクリスマスマーケットを楽しめるよう願っています。