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No.146 マルケ州でのコロナウイルスの状況です

丹羽 淳子

丹羽 淳子

イタリア特派員

更新日
2020年11月25日
公開日
2020年11月25日
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皆さん、おはようございます。バタバタと日々が過ぎていき、今週の月曜日の記事更新をすっかり失念していました。イタリアでの仕事と日本へのマルケ州商品輸出の仕事がミックスされ、頭と時間の整理がなかなかできなくなってきています。昔なら同時並行でいろいろな業務を遂行していたのになぁ、と自分の衰えにがっくりくる今日この頃です。

さて、日本もここ数日はコロナウイルスの新規感染者数の増加が顕著になり、また少し不自由な毎日になられているかと思います。イタリアの状況も、コロナウイルスが蔓延している欧米の一国として日本では報道されていることでしょう。渦中にいるとなかなか感じないのですが、とは言っても、マルケ州での感染者もかなり増えています。イタリアでは、コロナウイルスの危険度(おもに病院の過密度)によって、国を3ゾーンに分けています。赤ゾーン、オレンジゾーン、黄ゾーンになるのですが、赤ゾーンに関しては基本的に終日外出禁止のロックダウン状態です。食料品の買い出しと健康上の理由による外出以外は不可。ただし、本屋さんや文房具屋さんなどは開いているようで、春のロックダウンよりは少し緩い感じになっています。

さて、マルケ州は現在この次のゾーンに当たるオレンジゾーンです。どのような状況かと言いますと、

●夜22時から朝5時まで外出禁止●居住地のコムーネからは理由なく出られない(仕事や健康上の理由など)●レストランやバールなどは休業●テイクアウトのお店のみオープン可能だが22時には閉店●コムーネ外への外出へはAutocertificazione (自己申告書)が必須●土日祝日は大型ショッピングセンターのお店は休業(スーパーや薬局をのぞく)

などなどです。

やはり一番皆がショックだったのは、レストランやバールの休業ですよね。友達や家族とも会いづらい状況ですし、ずっともやもやしているのも確かです。そして、11月には飲食業界で働く人々を中心に政府に対するデモ行動などもありました。経済的にもひっ迫している人は、とても多くいると思われます。

さて、ではマルケ州が昨日、2020年11月23日に発表した数字を書いてみますね。

新規感染者数 161名集中治療室 90名入院中 550名現在までの総感染者数 2万6755名(そのうち死者 1188名 回復者 1万105名)ちなみに、1万8000人強の方が自宅での治療を試みた(試みている)らしいのですが、そのうち1万4762人の方は無症状感染だとのことです。

夏休みが9月中旬に終わり、生活が元の形態に近づいたとたんにどっと増えた新規感染者数。来年の頭にはワクチンも登場すると言われていますが、とにかくいまは自分のプロテクトをしっかりとしたうえで、あまり後ろ向きにならずに気持ちを落ち着かせておくことが大切ですね。

こちらでも、人との距離が近づく場合はたとえ屋外でもマスクが必須になりました。半年前と違って、皆ちゃんとマスクを装着しています。挨拶もキスやハグはまだまだお預けですね。

虹に祈って、新しい年を心機一転で迎えることができますように!

では、今日もよい一日を。Buona giornata.

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