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はじめまして! このたび、地球の歩き方ナポリ特派員としてブログを書かせていただくことになりましたJunと申します。ピッツァの修業でナポリに来てから、この町の持つ魅力にどっぷりはまってしまい、気づけば8年近くこの町に暮らしています。新型コロナウイルスが依然として猛威をふるっていますが、事態が収束し、ナポリを訪れる際のヒントになればと思い、今回は歴史地区のスパッカナポリのおすすめショップをいくつか紹介します!
スパッカナポリとはナポリ歴史地区にある1本の長ーくのびる道のことを指します。イタリア語のspaccare(割る)とnapoli(ナポリ)がくっついた名称で、その名のとおりナポリを真っ二つに割るようにまっすぐとのびているのが特徴です。
このスパッカナポリができたのは、なんとナポリの起源である約2500年ほど前に遡ります。ナポリへと移り住んできた古代ギリシャ人は新しい都市国家(ネアポリス)をつくり、物資の運搬がしやすいように東西に真っすぐな道をつくりました。そのうちのひとつがこのスパッカナポリで、スペイン統治下時代などにさらに延長され、現在の長さにいたります。
スパッカナポリはナポリの人たちにとってのメインストリート。ナポリのストリートフード・フリット専門店やジェラテリア、格別なエスプレッソが飲めるカフェテリアに、本場のナポリピッツァを提供するピッツェリアなど、スパッカナポリには見どころが盛りだくさん! そんなスパッカナポリにあるいくつかのショップを見ていきましょう。
スパッカ・ナポリ
詳細をみるナポリのドルチェと言えばラム酒をたっぷり使ったババが有名で、ナポリのいたるところでおいしいババを堪能することができます。プルチネッラとババのかわいらしい看板が目印のこちらのお店はいろんなバリエーションのババを楽しめるのが特徴です。
生クリームやカスタードクリームを使ったものやイタリア人が大好きなヌテッラがたっぷり入っているもの、ピスタチオクリーム入りや生のフルーツをふんだんに盛り込んだものまで、たくさんの種類のババが並んでいます。
かなりボリューミーですが、たまには甘いドルチェを好きなだけ食べるのも悪くありませんね!
先ほどのババ専門店の近くにあるのが、ナポリ近辺の食材や特産品を扱うEsposito。店前には日本ではなかなかお目にかかれない、さまざまな形状をしたグラニャーノ産のパスタがズラッと並びます。
店内には水牛のモッツァレラチーズをはじめ、ソレント産のオリーブオイルやリモンチェッロ、ファランギーナなどのカンパニア州ワインなど豊富な品揃えで、見ているだけでもワクワクしてきます。日本への持ち帰りが簡単な瓶詰めのオリーブやカルチョーフィなどもあるのでおみやげを買うにもぴったりのショップです。
また、店主のおじいちゃんがとても親切で、人懐っこい。笑
モッツァレラチーズやワインなども味見させてくれますので、気軽に声をかけてみてください!
ナポリの人たちはみんなフリットが大好き! ちょっと小腹が空いたり、夕食前のアペリティーヴォでもアランチーニと呼ばれるライスコロッケやナポリ風コロッケ、やわらかいピッツァ生地を揚げたゼッポリーネなどをおいしそうに食べています。
ナポリのストリートフードであるフリットはクオッポ(Cuoppo)と呼ばれる厚紙を角状にクルクルと巻いたものにいろいろなフリットの盛り合わせが入っていて、串で差して食べます。こちらのPassione di Sofiは大人気で、いつも行列ができているほど。
おすすめはエビやイカ、アリーチ(カタクチイワシの一種)などの海鮮類がたっぷり入ったクオッポです。港町ならではのフリット、お越しの際はぜひ試してみてください!