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延暦寺夜間特別拝観バスツアー(2)延暦寺編

フナズシマル

フナズシマル

滋賀特派員

更新日
2020年12月13日
公開日
2020年12月13日
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こんにちは! フナズシマルです。

今回は「延暦寺夜間特別拝観バスツアー」第2弾、延暦寺編の様子をお届けします。

さて、坂本ケーブルで山頂の「延暦寺駅」へと到着。

駅には展望台があって、大津の夜景を望むことができます。

これも普段は見られない景色。

貴重な比叡山からの夜景を、しばし参加者の皆さん楽しまれていました。

駅から延暦寺の中心的な場所・東塔エリアまでは約10分ほど徒歩で向かいます。

初めての夜の比叡山。

門にたどり着くと、凛とした空気が漂います。

最初に住職から延暦寺についての説明を聞きます。

皆さん、知っていますか?

延暦寺には延暦寺という建物があるわけではないですよ。延暦寺は比叡山そのものがお寺であり境内なのです。

なので比叡山=延暦寺です。

さらに中世の頃は、山と言えば比叡山・延暦寺のことを指していました。

さすが多くの宗派を輩出した日本仏教の中心地です。

ちなみに延暦寺の天台宗では、山=延暦寺=山門派(さんもんは)と言います。

対して比叡山の麓にある三井寺のことは寺門派と言います。

そして第3弾で紹介する西教寺は天台真盛宗と呼ばれ、天台宗の三大総本山がここ大津に集まっています。大津すごい!

なんと天台宗総本山の中心的な場所・東塔のさらに中心となる施設、「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」へも入ることができました。

昼でも薄暗い根本中堂の中で、「不滅の法灯」の灯を眺めながら住職の講和を聴いていると心が安らぎます。

外へ出ると下界よりも一段とキリリと冷えた空気があたりに広がり、空には満月が浮かんでいました。

帰りももちろんケーブルカーに乗って戻ります。

ただ今回は特別に(というか、特別だらけですが……)、坂本ケーブルにふたつある中間駅のひとつ「ほうらい丘駅」で途中停車していただけました。

坂本ケーブルの建設が始まった大正時代末期。

その工事中に多数の石仏が見つかりました。

これは織田信長の比叡山焼き討ちにおいて亡くなった人々を、土地の人たちが弔ったものと言われています。

それを1ヵ所に集めている場所です。

こういった深い歴史を感じる場所となっている中間駅。

もう1ヵ所の「もたて駅」近くには紀貫之のお墓がひっそりとあるそうです。

比叡山……、ここにはさまざまな理由によって多くの人々を集めるエネルギーがあるように感じます。

まさに究極のパワースポットなのかもしれませんね。

【比叡山・延暦寺】

・住所: 滋賀県大津市坂本本町4220

・電話: 077-578-0001(代)

・アクセス: (JR線)JR湖西線「比叡山坂本駅」下車→江若バス ケーブル坂本線 約7分→坂本ケーブル 約11分

(京阪線)京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」下車→江若バス ケーブル坂本線 約4分→坂本ケーブル 約11分

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