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イギリスの韓国系スーパー「Hマート」

パーリーメイ

パーリーメイ

イギリス特派員

更新日
2020年12月23日
公開日
2020年12月23日
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わが家の近所には中華系のスーパーがあるのでたいていの食材はこと足りていますが、イギリスに来たばかりの頃はいろいろと開拓すべくわざわざ遠くのニュー・モールデン(関連記事)まで出向き、韓国系食材の店まで物色していました。

ニュー・モールデンはイギリスの韓国人街ともいえる場所なので、韓国を始めとするそのほかのアジア食材を扱うスーパーは大小問わずいくつかありますが、今回はなかでも最大手といってもよさそうな大型店「Hマート」を紹介します。

広がる異国情緒、韓国の香り

そもそもの目的は、イギリスの普通のスーパーでは絶対に手に入らない(関連記事)薄切り肉を求めてのこと。期待を込めて到着すると、ハングル文字が並ぶ広告看板にわが家が住むクロイドン(関連記事)ではとんと見かけない韓国人がたくさんおり、かなりの非日常感が漂っています。

基本的には中華系と同じような品揃えではありますが、そこは特に韓国の食材店として白菜だけでなく大根やら……もはやそれがなんなのか判別できないほどさまざまな種類のキムチや漬物がある点が、やはり異なります。

生の高麗人参まで売っているのには驚きました。大きさによって£8〜10前後しており、やはり韓国人にとっても高級食材のようです。健康によいとは聞きますが、扱い方がわからず韓国人の利用方法が気になります……。

東アジア人にとって夢のような品揃え

普通のスーパーではあればラッキー、あったとしてもサイズが小さくハリのない貧弱なものが多い白菜や小松菜、大根といった野菜も立派なものが並びます。好物のカボチャも「バター・スクアッシュ」と、もはや名前だけでなく姿形からして別物のイギリスのカボチャとは違い、ちゃんと日本と似ているカボチャもあります。

日本米や豆腐、キノコ類などの種類も中華系スーパーより多く、目当ての薄切り肉のほか生鮮魚介類の豊富さにも衝撃を受けました。くん製ではない生のサバや大好きなサンマやタラコがまさか、イギリスで食せるとは思ってもみませんでした。

肉の形態も薄切りひとつとっても、シャブシャブ並みに薄いものから焼肉用に少し厚みがあって縦の長さが短いもの、しょうが焼きのような厚さと長さのもの、塊肉に牛筋のようなものもありました。

納豆や麦茶、袋入りラーメンやうどん、ソバといった乾麺など、日本の輸入食材もズラリと勢揃いし、値段さえ気にしなければ日本で買い物をするのと変わりがありません。

もの珍しい雑貨類

海外のスーパーでは食品だけでなく食器や調理器具、掃除道具などその国で日常的に使われている雑貨を見るのも楽しみです。

中華系ですと鍋や器などけっこうイメージがつきやすいですが、これが同じ東アジアでも韓国となるとアルミ鍋ひとつとっても見慣れず、おそらくビビンバや冷麺を入れると思われるステンレス製の器があったりと珍しいものがたくさんあります。

酒類もビールから日本酒まで、純日本産のものや現地製造のものが並び、ビールですとチンタオやタイガー・ビールといったそのほかの国のものも揃っています。韓国ブランドのカッパえびせんやぼんち揚げなど、日本のものより若干安めの価格設定がうれしいお菓子も見逃せません。

Hマートに行った週は、これら貴重な食材をもとに何を作ろうかと、普段ならおっくうに感じる献立作りもはかどります。自宅から遠いのがたまに傷ですが、2020年12月23日現在、ロックダウン同然の「Tier4」エリアに住んでいるわが家には、たいして行ける場所もありません。Hマートで日頃は手に入らない「豪華食材」を購入し、おうちご飯を充実させるのが得策かもしれません

◼️HMart・住所: Unit 1, Leigh Close, New Malden, KT3 3NW・アクセス: 電車New Malden駅徒歩約17分・営業時間: 月〜土 9:00〜21:00、日 12:00〜18:00(12月25日休業)・URL: https://hmart.co.uk/shop/en/

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