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金沢特派員のラジオDJまつおかりえです!
金沢でおすすめの場所を聞かれたら必ず紹介しているのが「石川国際交流サロン」です。
金沢人だからこそ知る場所で、本当は誰にも教えたくない大好きな場所です。
だから、こうして記事にして紹介するのもちょっと嫌なぐらいなんですが、金沢の神髄を知りたい方に熱くおすすめします。
石川国際交流サロンは、観光地である金沢城や金沢21世紀美術館のそばにあります。
公共の施設なので、入場は無料です!!
歴史と建物がすごい!
立派な建物は、もともとは大正末期に建設された民家!
建築好きにはたまらない金沢独特の「建築の美」が随所に感じられます。
また、建物が建っている土地は加賀藩の家老だった「横山家」の流れを組む横山男爵の邸宅跡地なのです。
「石川国際交流サロンは」は金沢城のすぐそばにあります。
つまり、お殿さまを守るために、城の近くに家老が住んでいたことを今に伝える歴史遺産でもあるのです!
庭がすごい!
四季の移ろいを感じるために計算されつくされた「庭園の美」がすごいんです。
春、夏、秋、冬。
それぞれの季節に見頃を迎える植物が楽しめます。
冬の庭園の見どころは、なんといっても「雪吊り」です。
「雪吊り」とは、雪の被害から木を守るために、縄で枝を保持することです。
金沢らしい冬景色として、地元民に愛されています。
庭木マップがすごい!
庭を探索していると、木や花の名前が気になることはないですか?
そんな方のために、石川国際交流サロンでは庭木マップを配布しています。
私はこの庭木マップを見つけたときに衝撃を受けました。
こういう庭木マップを作っている施設に、いまだ出合ったことがありません。
訪問者により楽しんでいただく小さな工夫かもしれませんが、これぞ「金沢のおもてなし」だと感動したのです。
この庭木マップは石川国際交流サロンの統括 永江さんのアイデアです。
永江さんは私が金沢で一番尊敬している女性です!
そのときに抱えている悩みや気になることを楽しくお話しては、永江さんから名回答をいただいてスッキリして帰っています。
季節の花がすごい
サロンを語るうえで外せないのが「季節の花々」の存在です。
ともすれば簡素になりがちな和室空間に、美しい花々を飾ることで、四季を通して何度も足を運びたくなる工夫をされているんです。
国際交流団体「日本・ニュージーランド文化交流会」の皆さんがサロンが開設した2002年から生け花ボランティアとして、ずっと花を飾ってくださっているそうです。
床の間や玄関はもちろん、トイレなど、いたるところに花が彩りを添えています。
花をより美しく見せるために選び抜かれた花器と花の調和が見事で、いつも舐めるように観察してしまいます。
無料の作品展がすごい!
サロンは石川県民に開かれた公共の施設であるため、無料で部屋を借りて作品展をすることができます。
観光地のそばの一等地であり、趣あるすばらしい空間であることから作品展の予約はかなり先まで埋まっているんだとか。
書、陶芸、絵画など、作品展のジャンルが幅広いのも特徴です。
誰もが気軽にサロンで展示できることで、さまざまな人が訪れ新しいにぎわいが常に生まれる場所となっているのです。
書の展示風景です。
展示品のそばにも、必ず花が飾られています。
花がそばにあることで、作品や日本家屋の魅力がより深まり、日常を忘れて芸術的な世界にひたることができます。
サロンに通うようになってから、私は花がさらに好きになりました!
展示では作品はもちろん、今回はどのように花を飾っているのかを楽しみにチェックしています。
クリスマスにはマリア様をイメージして飾られていました。
季節に合わせた展示は、四季を楽しむ日本文化の神髄を感じさせます。
めずらしい畳の廊下です。
この廊下を歩きながら、庭園や作品を眺めるのが好きです。
異文化から学ぼう!
まだまだ書ききれない石川国際交流サロンの魅力!
日本文化の魅力を本当に知るには、外国の文化と比べることが不可欠。
このことを私はサロン統括の永江さんから学びました。
地球を歩いて知る、身近な文化のすばらしさってありますよね!
石川国際交流サロンはその名のとおり、国際交流が大きな目的のひとつであるため国際交流団体が多数訪れています。
そのため、最も金沢らしいスポットでありながら、外国人や国際交流を仕事とする人が集まり、情報交換できる場所でもあるのです。
私は画家としても活動しているので、サロンでいつか個展をするのが夢です。
ぜひ金沢をさらに深く感じたい人はお出かけください♪
【石川国際交流サロン】
・住所: 〒920-0962 金沢市広坂1-8-14
・TEL: 076-223-8696
・FAX: 076-223-8685
・Email: iisalon@spacelan.ne.jp
・開館時間: 10:00~18:00 (金曜・土曜は20:00)
・休館日: 毎週月曜、12月29日~1月3日
・入場料: 無料
※本記事の写真は許可を得て掲載しています