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新型コロナ肺炎がマレーシアでも報道され始めたのが、ちょうど昨年2020年の今頃でした。
新型コロナウィルスのモスク拝観停止情報【追加情報】
約1年前にジャメモスクへ取材に行ったのですが、閉鎖されていました。
公共交通機関のバスや電車内でマスクをしている人を何人かみかけました。
日本では珍しくない光景ですが、マレーシアでは奇異といってもよい光景で、何か不穏な印象があったのを覚えています。
そして現在、新型コロナ肺炎はいまだ猛威をふるっていますが、時の流れを感じさせるイベントは一歩一歩前進していることを実感させてくれるものだとあらためて思います。
1月下旬から1月上旬にかけてこの時期は来るチャイニーズニューイヤーに向けて、真っ赤なランタンやデコレーションがあちらこちらで見られ、熱帯の国マレーシアを鮮やかに彩ります。
またスーパーや花屋さんなどの店頭でも縁起物が置かれて時間の移ろいが感じられます。
2021年はもしかするとデコレーションを見たり、中華寺院に足を運べないかもしれないと思い、気分だけでも味わおうとこの時期限定の縁起物や食べ物などをスーパーで少し買ってみました。
日本でも認知度が高いのではないかと思われる「フォーチュンクッキー」。
クッキーの中に小さく細い紙が入っていて、その中にお告げのようなことが書いてあります。
実はこれは中華圏発祥の文化ではないという説もあります。
北米などの中華料理店で食事をしてお会計をしたあとに出てくるようですが、華人の多いマレーシアでそのような体験をしたことがありません。
それでもここ数年は、毎年、見かけるようになり、この時期限定の縁起物という位置づけなのでしょうか。
スーパーなどでは金運のシンボルとも言われているマラッカ名物のパイナップルタルトなどの近くに置かれています。
個別包装になっている中身を開けると、甘さ控えめで軽めの食感のクッキーを割ると、中に入っていたのはこちら。
「knowledge makes humble, ignorance makes proud(知識は謙虚さを成し、無知は高慢を成す)」
いつも思うのはこの格言のような文言は奥が深い……ような気がします。
もうひとつ買ったのは、日本でいうみりん味っぽいイカのスナックに小海老が入ったもの。
こちらも軽く、おそらく日本でも人気が出そうな味わいです。
売っているところは少ないのですが、この時期に見かけたら買うようにしています。
ちょっとしたことなのですが、季節はないマレーシアで月日の流れを実感できる機会となっています。
マレーシアの三大民族の祝日前にはこの時期にしか食べられらない限定グルメも多くでます。
アフターコロナでまたマレーシアへ来られる機会がありましたら、ホリデーシーズンを狙って訪れてみてはいかがでしょうか。
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止