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ロックダウンが続き、日本でもイギリスの様子が多々報じられています。先日、フジテレビの朝のニュース番組『とくダネ!』と、お昼の情報番組『バイキングmore』から取材を受け、私が話したことや調べたことをこちらにもまとめました。
-ロンドン在住者の様子
今回は2020年3月と11月に続く3回目のロックダウンで、私の周りの友人や知人は本当にがっかりしています。日本と違って劇場やレストランもすべて閉鎖され、生活必需品のお店しかないので、ストレスが溜まっても発散する場所がありません。ただ一方で、ロンドン在住者の感染対策への意識は、以前に比べ大幅に上がっている印象を受けます。
例えばマスクの着用率の増加、店内に置かれたアルコール除菌の使用率の増加、同居人以外の人と会うときのルールを守っている(同居人以外は自分で決めたひとりとしか会えない)など。また、集会などを取り締まる警察や自治体の警備員が増えているように感じます。
-前回のロックダウンと違うこと
11月と違うのは、学校が閉鎖されたこと。いままでは若者への新型コロナウイルスの影響は少ないと見られていたり、キーワーカーの子供たちの面倒を誰が見るかという問題もあったので、学校は通常通りだったのですが、クラスターがたくさんの学校で起こってしまったため政府は学校の閉鎖に踏み切りました。
知人の子供の学校ではマスクをしないことが暗黙の了解になっていたようで、それでいままで通り触れ合って遊んでいたようです(→11歳以下の子供はマスク着用義務化されていませんでした)。
-なぜ意識あがった?
いまイギリスでは感染者が爆発的に増えていて、1日で7万人ほどの新規感染(2021年1月19日時点では4万3000人に減少しています)と、1000人以上の死者が出ている状態です。
私自身も会社の上司が一家全員感染してしまったり、周りに聞いても同じような体験をした人がいるので、町の方も身近な人の感染をきっかけに他人事じゃなくなってきているという意識があるのかもしれません。
-マスク着用について
欧米人はマスクに強い抵抗があるので、最近まで9割近くの人が屋外ではマスクをしていませんでした。お店の中や電車やバスの中ではマスクをしていないと£200の罰金がかかるのですが、それでもしてない人をよく見かけていました。
いまはスーパーでもマスクをしていない人はほとんど見ません。屋外にいてもマスクを常に着用している町の人の姿をよく見るようになりました。
なぜマスクを嫌うかというと、これは英国人の知人からの説明ですが、ギャングやアメコミの悪者はマスクをしているイメージがあったり、欧米人は表情や感情を目より口元で見ているため、口元を隠すのに抵抗があるようです。
-同居者以外との接触
公園や屋外でも、以前はルールを無視して大勢で誕生日パーティやピクニックをしているのをよく見かけましたが、いまは冬ということもありルールが守られています。
以上、英国在住日本人として、いま思っていることや知人の意見、現在の様子をまとめました。