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クアラルンプールは引き続き2021年3月31日までロックダウンより若干ゆるい「条件付き行動制限例(CMCO=Conditional Movement Control Order)」が延長されています。
州間移動は禁止されていますが、隣接するセランゴール州とは往来ができます。
クアラルンプールと隣接するセランゴール州(Selangor)、政府機関が集まるプトラジャヤヤ(Putrajaya)は同じゾーンということで往来が許可されていますが、プトラジャヤへ行くときだけは事前に警察で通行許可証の取得が必要となっています。
本来ならばクランバレー(Klan Valley)と呼ばれ同じ経済圏のセランゴールとの往来が可能となり、クアラルンプールも人が増えたような印象です。
随一の繁華街ブキッ・ビンタン(Bukit Bintang)も、外食が可能となったり、小売店が再開して活気が戻ってきました。
観光スポットも多いなかで、ジャラン・アロー(Jalan Alor)といえば、ツーリストのみならず、ローカルも食事に訪れるホーカー街(屋台街)としてよく知られています。
以前にもこちらでもお伝えしました。
ジャラン・アローといえば、「食」なのですが、実は意外と知られていない穴場スポットがあります。
それはSNS映えするストリートアートの小径です。
マレーシアは近年、ペナン島、イポー、マラッカとストリートアートで有名なスポットが増えています。
クアラルンプールにもあるのですが、規模が小さめのものが点在している、といった印象です。
華やかな大通りから一歩入ると、そこには生活感があふれる路地が多いブキッ・ビンタン。
その中でもジャラン・アローに近いストリートアート・ワン・レーン(Street Art 1 Lane)にある小径は道路と両脇のビルの壁いっぱいにカラフルなアートが描かれています。
初めて訪れると「え? こんなところに」と思ってしまいますが、初めて見るとその印象の強さに驚くのではないかと思います。
階段通路には川が流れているように見え、両脇の壁はまるでジャングルのよう。
実はこのあたりは1921年頃は、小さな小川が流れていたのだそうです。
アロー(Alor)とは、マレー語で「小川」のような意味があります。
南国の花や色鮮やかな蝶が描かれ、都会の真ん中にいるのを忘れてしまうような世界に包まれます。
なぜか雲まで浮かんでいて、夜になると、昼間とは違った不思議な空間が登場します。
この周辺はバジェットな宿泊施設も多いので、本来は海外からのバックパッカーなどがとても多いエリアなのですが、いまはローカルが多く、彼らの遊び場になっているようです。
ローカルが写真を撮影したり、動画を撮っている姿も多く、にぎわっていました。
ブキット・ビンタンを訪れた際はショッピングや食事などのあとに、散策がてら訪れてみてはいかがでしょうか。
ただし明るくにぎやかな場所に位置しているとはいえ路地なので、人気がなかったり夜間などは注意してくださいね。
【データ】
■ジャラン・アロー・KL・ストリート・アート(Jalan Alor KL Street Art)
・住所: 64, Changkat Bukit Bintang, Bukit Bintang, 50200 Kuala Lumpur
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止