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10年目の福島第一原発を望む「日隠山」@大熊町

bill

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福島特派員

更新日
2021年3月9日
公開日
2021年3月9日
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大熊町西部に位置する日隠山へ行ってきました。

一等三角点を有する阿武隈山系の名峰で、標高は約600mです。

現在は居住制限区域に属し、震災後も町職員OBを中心に結成された

じじい部隊」によって、地道な整備が続けられて来た経緯を持ち、

福島第一原子力発電所(1階)が見える山のひとつでもあります。

坂下ダム脇にある登山道入口をスタートします。

※整備はされているものの、表向きは登山禁止という自己矛盾の状況にあります……

除染も隅々まで行き届いてはいないため、入山はあくまで自己責任です。

登山道は、予想以上にきれいな状態が維持されています。

ポイントごとに設置されている看板がとてもわかりやすいです。

かつて、会津へと向かう重要な街道だった古道(径)

「鉄の径」や「塩の径」とも称されていたようです。

途中にある「ベゴ(牛)の綱木場」

逸話どおり、休憩に適したポイントです。

先人たちが眺めたであろう太平洋側には、福島第二原発が鎮座しています。

(中央右側に福島第二)

大木が揃うモミの木の原生林

日隠山の特徴のひとつでもあるようです。

旧林道を横切って、更に奥へと進みます。

途中にある展望スポット

太平洋側

(右奥に福島第二原発)

参詣清水分岐を直進します。

(左折して時計回りも可能)

太平洋を望む「望洋台」へ到着です。

望洋台から望む太平洋

中央に見えている福島第一原発までは、直線距離で11km強となります。

福島第一原発をズーム

廃炉作業に従事されている関係者の方々には、心より敬意を表します。

【参考】 1 FOR ALL JAPAN ~廃炉のいま、あした~

(トリミング画像)

望洋台を後にし、山頂へ向かって進みます。

途中、尾根に沿って約600m続くという防火帯の上を歩きます。

日隠山の山頂です。右手前側に一等三角点があります。

落葉期であれば、樹木の先に阿武隈山系の山々を確認できます。

わずかに1階も確認できました。

山頂の稜線を進んで若干下ったポイントにある天狗岩

日隠山のクヌギ

じじ石&ばば石↓

途中、ロマンの広場へも足を運んでみました。

ロマンの広場にある展望台

展望台より、太平洋側

この後、参詣清水分岐と合流し同じ道を戻ります。

全体の行程を含め、さまざまな思いに駆られる山旅となるのは間違いありません。

真の復興が一日も早く成し遂げられることを切に願います。

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