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イギリスの物価の高さについては、特に家賃や電車賃などこちらに来る前から耳にはしていましたが実際に暮らすようになってみると、やはり高いと感じます。私が住んでいる地域は郊外なのでまだ安い方ではありますが、ロンドン都心部でテイクアウトではなく、着席するお店で外食などしようものならランチで£10を下回ることはあまりなさそうです。普段のスーパーでの買い物も、日本と比べると1回あたりの総額がはるかに上回るようになりました。
それでも、需要の多さや生産量の高さなどから、なかには日本と違ったものが案外安いことに気づきました。以下、生活に根づいた主婦目線の「イギリスお買い得商品」をいくつか紹介します。
野菜が安い
イギリスの野菜や果物はほとんど輸入品ですが、ヨーロッパ圏からですと近いのでビッグサイズのものがお手頃価格で手に入ります。
たとえば野菜ではありませんが、日本だとこぢんまり少量のマッシュルーム。シメジ、椎茸、エノキといった日本でおなじみのキノコ類はそもそも置いてあるスーパーが少なく高いですが、かわりにマッシュルームは日本の3倍ほどの量で£1前後です。
※記事中の写真はすべて、これまで撮り溜めた過去のものです。
セロリも日本では1本ないし2本単位で売られていますが、こちらでは株ごとなので10本分ほど入って£0.6ほど。赤い小カブのラディッシュも、日本では葉っぱがついていて彩りによくちょっとおしゃれな気がしていましたが、こちらのは葉っぱがカットされたものがゴロゴロ入って同じく£0.6ほど。レタスも同価格帯です。
パプリカも日本では韓国産のが1個100円ほどですと安いと感じていましたが、こちらでは3個入りで£1前後です。ちなみに、野菜はスペイン産が多いです。
バラ売りバナナがうれしい
バナナは日本でも庶民の味方ですが、房ごとなので腐らせてしまうこともありました。こちらではなんと、房になっていても1本ずつバラで買えるのでたいへん助かります。しかも安い。
日本でシャイン・マスカットという銘柄のブドウをいただいたときは、皮ごと食べられることに感動したのですが、イギリスのブドウはむしろ皮ごと食べるのが普通でした。甘みも非常に強く、かつ£2前後と安くて量も多いので驚きました。
パイナップルも旬の頃ですと、丸ごとで最安£0.5の日もあるくらいです。
乳製品が安い
ヨーロッパは全体的にチーズが安いです。それも大容量。なかでもイギリスはチェダー・チーズが発祥の地、ということでチェダーがさらに安くほかのチーズでも種類が大量にあります。ワインはそんなに安くないのが残念ですが。
また、こちらに来る前の日本ではちょうどバターが全国的に不足していた頃で、「おひとり様ひとつまで」なんて注意書きまで出していたスーパーもありましたが、こちらでは日本よりも容量が多い(250g)うえに£1.5ちょっとです。必然的に生クリームも安く150ml、300ml、600mlなんて大容量サイズまであります。
ジャムも安い
日本では輸入品として、ちょっと高価格帯な気がしていたフランスのボンヌママンというジャムのブランドがありますが、これまた瓶が大きいんです! 日本の1.5倍ほどの量で£2.5、アプリコットのコンポートなど、日本にはない形の瓶と商品もあります。
また、ジャムだけでなくマドレーヌやプリン、ムースといったお菓子も売られています。同じくフランスのブランド、サンダルフォーのジャムも、でかサイズでお得です。
イギリスの得意商品
極めつきはコチラ、イギリスの名品ショートブレッドに始まり、あまたあるクッキー類が安く、かつおいしい!日本にいたときはショートブレッドと言えばWalkersしか知りませんでしたが、こちらではおみやげに最適な缶入りの物からPB商品まで多数揃っています。
ブランドによって価格の幅はありますが、最安レベルの£0.5帯でも十分おいしいです。日本では少し高めなマクヴィティのクッキーも、リーズナブルな価格で量、種類ともにたくさん売られています。
そして最後に、チョコレートが安い! PBの最安板チョコですと50円を優に切り、日本でも近年大ブームの高カカオ率チョコであっても、£1ちょっとで買えます。
もちろん、上記はすべてスーパーによって値段が多少変わってきますが、イギリスであっても物によってはこんなにもお得にゲットできることを紹介してみました。
年明けより長らく続いているロックダウン中のイギリスですが、本日2021年4月12日より規制が緩和され、スーパー以外の小売店も営業が再開されました。旅行者でもさらに気軽にショッピングができる日を待ち望んでいます。