キーワードで検索
現在マレーシアはイスラム教の重要な行事となるラマダン(Ramadan)となっています。
イスラム暦の新年を迎えるハリラヤ・プアサ(Hari Raya Puasa)まで約1ヵ月続きます。
一般的に断食月と言われていて、この期間ムスリムは日中は飲食ができません。
日没後のイフター(Iftar)から日の出前のスフール(sufur)まで許可されます。
新型コロナ肺炎が広まってからは、錯塩はロックダウンされてしまいましたが、今年2021年はラマダンバザールは朝6時まで開催してもよいことになっています。
ラマダンバザールとは、イフタールのための食べ物や飲み物を販売しているマーケットで、通常のナイトマーケットなどと違って飲食物のみの販売がメインとなります。
さて、今回は以前訪れたマラッカ(Melaka)の、ヴィラ・セントーサ(villa Sentosa)を紹介します。
実はここは実際にマレー式住宅に住んでいる人々が町をそのまま博物館にしてしまったエリアです。
正確にはカンポン・モルテン(Kampung Morten)というマラッカ川沿いの地区です。
世界遺産の町マラッカも近年はかなり開発が進みつつあって旧市街エリアの周囲には高層ホテルやコンドなども増えています。
その中でテーマーパークのようにも見えるヴィラ・セントーサですが、歩いていると洗濯を干している人、近所の人たちが立ち話をしている姿、開け放した窓からはお茶を飲む家族の姿などが垣間見られます。
1988年にマラッカの指定文化財として保護されることになり、観光スポットになりました。
家々の一部は内部を公開しています。
実際に生活をしているそのままなので、キッチンには鍋があったり、テーブルの上には飲みかけのドリンクが入ったコップが置いてありました。
入場料はありません。
ですが、家の中を見せてくれた方に尋ねると気持ちだけということでしたので、マラッカの観光アトラクションなどの料金より気持ち少なめの金額を寄付金入れとなっている錫の蓋つき鍋の中に入れました。
周囲はホームステイ、つまり民泊をやっている一般家庭もあり、散策しているとそのような家が何軒か目に入ってきました。
観光化されつつあるような感じはするのですが、訪れた当時はお土産店などはまったくありませんでした。
ただし普通にホーカー(屋台)やマレーシアご飯の定番ナシレマ(Nasi Lemak)のお店はありました。
そして、よく作り込んだテーマパークのようなのに、どこかそこだけ空間が違うようなのは、基本的に人々の生活の場であるため、町の息吹のようなものが感じられたからではないかと思います。
私が見学した家はエアコンがなかったのですが、炎天下の暑い日だったにもかかわらず、風通しがとてもよくむしろ涼しさが感じられました。
マラッカというと世界遺産の町のイメージが定着し、中心となるスタダイスやジョンカー界隈にスポットがあたりがちですが、時間があるようでしたらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
地域だけでももちろんSNS映えするのですが、なんといっても生活感あふれる博物館の独特な雰囲気からマレーシアを感じてみるのもおすすめです。
※現在は州境を越える移動が許可されていません。こちらの情報は取材時のものとなります。
【データ】
■ヴィラ・セントーサ(villa Sentosa)
・住所: Jalan Kampung Morten, 75300 Malacca City, Malacca