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ロンドン南東部に位置するブロムリー(Bromley)は、ヴィクトリア駅からひと駅16分で行けるロンドンの自治区で、周辺住民にとってはわりかし大きな町です。
Bromley South駅前には高級スーパーのウエイトローズ(関連記事)大型店があり、 中心街のハイ・ストリートに向かって、リサイクル品を売るチャリティ・ショップが軒を連ねています。
青空市場と屋台が広がるハイ・ストリート
中心街に足を踏み入れると、なんでもかんでもひとカゴ£1が相場の、市場が広がっています。
お昼どきともあって、世界各国の屋台料理店は大にぎわい。なかには日本料理のお店まで!
量、質ともに満足な中華料理店
TOPSHOPやnextといったイギリスのおなじみアパレルショップ、総合スーパーのM&Sなど、大きな町にたいていある小売店はひととおり揃っています。
にぎやかなハイ・ストリートを通り抜けると、レストラン街が続きます。ペコペコのお腹を満たそうと、ボリュームが見込めそうな中華料理店「Sanxia (三峡人家)」を選びました。
ランチタイムのピーク時は過ぎているとはいえ、お客さんがひとりもいない店内に「これは失敗したか」と嫌な予感がしましたが、つきだしの海老せんのおいしさに希望を見い出しました。
ミニ水餃子のチリオイルだれ£6.3や担々麺£7.2などを頼みましたが、どれもおいしく担々麺は日本のと異なり、汁が少なめでそんなにくどくない胡麻だれ味が特徴的でした。
ボリューム、味、価格と、空腹を満たす条件が3拍子も揃ったこちらのお店は大当たりでした。
◼️Sanxia・住所: 221 High Street, Bromley, BR1 1NZ・最寄り駅: Bromley South駅徒歩約13分・営業時間: 月~土11:30~23:00、日12:00~22:30・URL: https://sanxia.co.uk/
あの老舗チョコブランド店も?! 忍び寄る不況
スーパーでも、包装紙できれいに包まれた箱入りのチョコがおなじみの、ソーントンズ(Thorntons) は1911年創業の老舗チョコブランドです。イギリス人が愛して止まない菓子、トフィーとファッジで有名な会社でもあります。
2015年からは、パンなどにつけるチョコレート・スプレッドの「ヌテラ」や日本でも見かける、金色の丸い包み紙が特徴的なチョコレートなどを販売するイタリアの食品会社、フェレロ (Ferrero S.p.A) の傘下になりました。
イギリス全土でフランチャイズや直営店を展開しており、ここブロムリーにも以前は写真のようなカフェ型の店舗があったのですが、コロナ禍はこんな老舗のメーカーにも悪影響を及ぼし、今年の2021年3月にソーントンズは製造拠点やスーパーなどに卸す分を除き、店舗での営業を廃止すると発表しました(出典: Myers, Anthony "Thorntons chocolates announces closure of all its UK stores with 600 job losses" Confectionery news.com March 2021)。
以前はショーケースのアイスクリームに誘われるように店内に入り、そのほかの商品もワクワクしながら眺めたものですが、現在はスーパーなどの小売店か、オンラインのみでの取り扱いとなっています。
その一方で、コロナ禍でも開けたり閉めたりしながら生き残った地元商店、飲食店は多いので、相変わらず周辺住民にとっては特に、訪れたくなる町です。