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東京、江東区の越中島にある「中の島公園(なかのしまこうえん)」は、隅田川唯一の水上公園です。
中央区の佃との境に位置するこの公園では釣りを楽しむ人の姿も見られ、また眼前には高層ビル群や屋形船も並んでいるという東京の水辺らしい情景を楽しめるスポットです。
※ 2021年7月現在、東京では緊急事態措置がとられています。お出かけの際は、東京都のウェブサイト(https://www.metro.tokyo.lg.jp/ )を確認いただき、地域のルールに沿った行動をお願いいたします。
隅田川唯一の水上公園
中の島は、1903年に越中島と佃島をつなぐ「相生橋」が造られた際に中継地点となった島なのだそうです。当時はふたつの橋が架けられていたものの、1923年に震災で焼失しました。1927年に「相生橋」が再建され、隅田川で唯一の水上公園として整備されました。
東京都建設局によると、隅田川の長さは23.5kmで流域面積は690.3平方キロメートル。この規模の川においてたったひとつの水上公園という見応えのあるスポットです。
公園がある場所はまさに「相生橋」のたもと。階段を降りて水辺に近づいていくと橋を下から眺めることができます。「相生橋」は約150mの長さなので迫力ありますね。
釣りや憩いの場として愛される「江東八景」のひとつ
水上公園として整備された「中の島公園」は当時人々でにぎわっていましたが、水質悪化などが理由で1973年に閉鎖されたとのことです。その後水質状況は改善し、感潮池や渡桟橋が追加されてめでたくまた開園の運びとなりました。
※ 感潮池:隅田川の水を入れて、潮の満干によって水位が変わる池
公園の傍に架かる「相生橋」はその昔から月見の名所といわれていたほどのロケーションなので、きっと「中の島公園」からの当時の眺めも風情あるものだったのだろうなと想像されます。
現在、この公園から見えるのは豊洲方面の高層ビルやタワーマンション、そして一方には屋形船、といった東京の水辺らしいコントラストのある風景が見られます。
「中の島公園」は、商船大学(東京海洋大学)、明治丸と共に「江東八景」に選出されているそうです(1988年の区民投票によるもの)。
【参考】
・ 東京都建設局HP
・ 中の島公園現地案内板
アクセス
江東区立中の島公園(なかのしまこうえん)
・ 住所: 東京都江東区越中島1-3-26先
・ 最寄駅: JR京葉線 越中島駅