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SNSで流れてくる写真で以前から気になっていた場所に行ってきました。
野洲市妙光寺にある「御池」という池です。
地元では近江富士と呼ばれ親しまれる三上山と、その隣の妙光寺山の麓の中間あたりにあります。
なぜ気になったのかというと、皆さんがアップされている写真に映った池がたいへん鮮やかなエメラルドグリーンになっていたのです。
近くの御上神社(みかみじんじゃ)や三上山にはハイキングで訪れたことがあるのですが、正直近くにそんな池があるなんてまったく気がつかず、どうやら知る人ぞ知る場所のようです。
お気づきかもしれませんが、三上山は近江富士と呼ばれるだけあってきれいな円錐形の山で、古くからの信仰の対象になっています。その山を御祭神とするのが御上神社なのです。御上神社は初詣などでもたくさんの人が訪れる大きな神社です。
そんな三上山と御上神社の影に隠れるように、その池はありました。
国道8号線を草津から近江八幡方面へと向かえば、御上神社の前を通り過ぎ、1kmほど進んだところで右の集落へと入っていきます。
すると集落の突き当たりに石造りの橋と、「妙光寺山、御池」と書かれた案内表示が現れます。
獣害防止柵を開けて中へと入ります(鍵はかかっていません。あけたら必ず閉めるようにしましょう)。
石橋のところからは約100mほどでしょうか。目の前にあの写真の御池が現れました。
私が訪れたのが午後5時だったので少し光量が足りない時間帯でしたが、それでもこのように鮮やかなエメラルドグリーンに輝いていました。
奥へと目をやると、対岸と手前側にそれぞれ鳥居が見えます。少しそちらへ向かって歩いていきます。
対岸までやってくると神社の境内のようです。青紅葉がきれいでした。ということは秋になれば紅葉の穴場になるのかな?
神社は「三上神社」と言うようです。
??? これも三上神社ですか……。国道沿いの大きな御上神社と同じ呼び名の神社とは、きっとこちらも三上山に関係する神社なのでしょうね。
たしかに三上神社からは御池の向こうにきれいな円錐状の近江富士・三上山を望むことができます。
三上神社の手水所は御池のすぐそばにありました。こういった手水所はあまりみたことがありませんね……。
本殿がありました。こちらは妙光寺山を背に建てられていました。
なんと境内には古墳も!
御池のある集落は妙光寺村と言いました。妙光寺村はもとは御上神社の氏子である三上村に属していたのですが、いわゆる水争いにより妙光寺村は独自にこの御池をため池として作ることで、三上村から分離独立したという歴史があります。
現在エメラルグリーンに輝く神秘的な御池は、寛文5(1665)年に農業用水のために作られたため池だったのですね。
しかしなぜこのように色になっているのでしょうか……。不思議ですね。
振り返ると翠色の水面に神の山が逆さに写っていました。
たとえ人工の池だとしても、やはりどこか神秘的なものを感じるのでした。