キーワードで検索
ニューヨーク・タイムズに、カリフォルニア州のマスク着用に関する記事が掲載され、そこにこのような文章がありました。
On Tuesday, federal health authorities recommended that in many places, both vaccinated and unvaccinated people should wear masks when they're in indoor public settings, although just two months ago, they said that inoculated Americans didn't need to.(Jill Cowan "California Today: What to Know About New Masking Guidelines in California" The NY Times, July 28 2021 https://www.nytimes.com/2021/07/28/us/what-to-know-about-new-masking-guidelines-in-california.html)
この火曜日、連邦保健当局は、たった2ヵ月前に提言した屋内でのマスク不要を覆し、屋内(の公共の場)では、ワクチンの接種可否にかかわらずにマスクを着用するよう提言しました。(筆者抄訳)
そして、カリフォルニア州のワクチン接種者と未接種者については、このように紹介されています。
But while a relatively high share of Californians have gotten their shots, the number of cases among the state's unvaccinated is surging.(Jill Cowan "California Today: What to Know About New Masking Guidelines in California" The NY Times, July 28 2021 https://www.nytimes.com/2021/07/28/us/what-to-know-about-new-masking-guidelines-in-california.html)
カリフォルニア州民のワクチン接種率は比較的高いものの、ワクチン未接種者の間でCOVID-19の感染者数は急増しています。(筆者抄訳)
▲サンノゼでよく見かけられるパームツリー
マスク着用の新しいCDCガイドライン
この2021年7月27日及び28日(アメリカ太平洋時間)に、CDC(米国疾病予防管理センター)よりCOVID-19感染防止のガイドライン(行動指針)の修正が発表されました。デルタ株の高い感染力を考慮し、感染リスクの高い地域では、ワクチン接種後も屋内でのマスクの着用するよう呼びかけるものです。学校機関(プレスクールから高校)に対しても、教師、スタッフ、生徒、訪問者のいずれも、ワクチンの接種有無にかかわらず、一律にマスクの着用を促しています。
この新しいCDCガイドラインについて、上記のニューヨーク・タイムズの記事でも、以下のように紹介されています。
According to the new C.D.C. guidelines, vaccinated people need to wear masks only in regions where transmission rates are "high or substantial," which means 50 new infections per 100,000 residents over the previous seven days, or where more than 8 percent of tests are positive for infection over that period.
According to CalMatters, that's 45 of California's 58 counties, where 96 percent of the state's population lives.(Jill Cowan "California Today: What to Know About New Masking Guidelines in California" The NY Times, July 28 2021 https://www.nytimes.com/2021/07/28/us/what-to-know-about-new-masking-guidelines-in-california.html)
新しいCDCガイドラインによると、ワクチン接種者は、感染状況が高い地域(7日間における新規感染者が10万人中50人、または8%以上の検査結果が陽性の地域)におけるマスク着用を推奨されています。
CalMattersに拠れば、これはカリフォルニア州の58郡のうち45郡(人口の96%)に当たります。(筆者抄訳)
根本的に、カリフォルニア州で屋内にいる場合、マスクの着用が感染拡大防止策として推奨されています。ロスアンゼルス郡のように、屋内でのマスク着用が義務化している地域もあります。
また、GoogleやFacebookのように出社にワクチン接種を義務付ける企業や、カリフォルニア州立大学やカリフォルニア大学のように校舎に戻るにはワクチン接種を終了していることが求められるような状況も報告されはじめています。
サンタクララ郡のワクチン接種率
サンタクララ郡公衆衛生局の発表によれば、サンタクララ郡のワクチン接種率は比較的高く、2021年7月27日現在(アメリカ太平洋時間)、12歳以上で1回の接種率は83.7%、2回の接種率は77.5%です。
アメリカのCovid-19の感染リスクやワクチン接種率のデータを紹介しているCovidNow(The Act Now Coalition)に拠れば、2021年7月28日現在(アメリカ太平洋時間)のサンタクララ郡の新規感染者数は10万人あたり10.9人、感染率は1.35%、陽性率は2.2%となっており、CDCの新ガイドラインによればまだハイリスクの地域には当たっていません。しかし、CovidNowにあるカリフォルニア州全郡のCovid-19感染者数ランキングでは41位に入っており、Covid-19へのハイリスク地域となっています。
■ 米国疾病予防管理センター COVID-19感染防止のガイドライン
■ サンタクララ郡公衆衛生局 ワクチン接種状況
■ CovidNow(The Act Now Coalition) サンタクララ郡のCOVID-19状況