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ロンドン郊外でワンランク上の地中海レストラン「The Med Kitchen」

パーリーメイ

パーリーメイ

イギリス特派員

更新日
2021年8月16日
公開日
2021年8月16日
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日本ではトルコ料理など、祭りのケバブ屋台ぐらいでしか食べたことがなかったのですが、イギリスではレストランを目にすることが多く、食べる機会がグッと増えました。

ロンドン南部サンダーステッド(Sanderstead)にある「ザ・メッド・キッチン(The Med Kitchen)」はトルコ料理を中心とした地中海料理の店で、コロナになる少し前にできて以来、すっかり地元に根づきました。

できたてサーブにこだわりアリ

2021年8月現在、同店では2時間ごとの予約制のみ受け付けており、今回はランチで利用しました。店内に足を踏み入れると、想像以上のゆったりした空間と雰囲気のよさに驚きました。

オレンジ色の間接照明の光が店内を柔らかく包み込み、その一方で光沢のある黒のソファが全体を引き締めています。椅子の背もたれとお酒の瓶がズラリと並んだバーカウンターもすてきです。ワインリストにはトルコ産ワインがのり、頼んだビールもこれまたトルコ産。しかもうれしいことに、かつてない冷えっ冷えのビール。

そうです、イギリスのエールビールは日本人には悪名高い、ヌルいビール! ラガーは一応冷やして出すように努力しているようですが、それでも日本人の感覚ではいつもさほど冷えていない……。それが、ここではキンキン! 料理への期待値も自然と上がります。

なにごとにおいてもベストな状態でサービスを提供するスタイルは、どうやらこの店の基本姿勢であるようです。同店のウェブサイトによると最高の食を創出する厨房から、「ヘルシーでフレッシュな食事を出すこと」が営業方針とのこと。それだけに、冷え冷えビールのすぐあとに出されたレンズ豆のスープ(£5.45)は、今度は反対に舌をヤケドするほどアツアツでした。

野菜とボリューム満点の食事

メイン料理には、角切りのラム肉がマッシュルームと野菜で煮込まれたトマトソースのシチュー(lamb guvec)やラム肉ソーセージのトルティーヤ巻き(lamb beyti)を頼みました。トルティーヤにはサラダと麦飯がどちらにもつきますが、サラダは家族全員分かと思うほど多く、全体的にボリューム満点です。

できたてにこだわるこちらでは、注文を受けてからガラス張りの厨房でじっくり調理するので、料理が出てくるまでけっこう時間がかかります。そのため、子供用のキッズメニューは気を利かせて先に出してくれ、かゆいところに手が届くサービスです。キッズとはいえ、これまたボリューミーな鶏のシシケバブなど8種のメニューから選べ、デザートのアイスまでコミコミで£6.95という、コスパの高いメニューです。

食後もトルコ風

店員さんたちは全員トルコ人のような雰囲気をかもし出していましたが、お店は家族経営で2019年にこの場所で初めて出店したそうです。そんな話をしながらデザートメニューを出されたので、食後にそれぞれコーヒーを頼みました。

ひとつはやはりシメもトルコ風にするため、トルココーヒー(£2.45)を。私は久しぶりにアイリッシュコーヒー(£5.95)を注文しました。トルココーヒーはエスプレッソのような、小さなかわいらしいカップに入った濃いコーヒーでした。お茶請けに、トルコのお菓子を添えるというニクイ演出。

アイリッシュコーヒーも、ウイスキーグラスのような小さいものを想像していたのですが、出てきたのはかなりの量が太っ腹に入った大きめカップ。最後までボリュームを贅沢に出したドリンクでした。

コロナが落ち着きイギリス旅行が可能になったとき、パブ飯、イタリアン、中華、スペイン料理などに飽きたら、野菜をたっぷり摂れてヘルシーな地中海料理はいかがでしょうか。

◼️ザ・メッド・キッチン(The Med Kitchen)・住所: 39 Limpsfield Road, Sanderstead, South Croydon CR2 9LA・営業時間: 月~土12:00~23:00、日12:00~22:00・URL: https://www.themedkitchen.uk/

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